[2017年5月22日]
大学新テストのモデル問題が文科省から提示されたのだが,それがどれだけお粗末なものかを,東大のまともな先生が論評している。(日経)
書かれているとおり,国語の記述問題は,正解が一つでないような試験をするのが目的であるのに,実際のモデル問題は正解を一つにせざるをえないという話。
そりゃ,大勢で採点するのに,あれもこれも正解にしてられない。
キーワードを含んでいるかどうかという,低レベルの選択問題と変わらないことになる。
数学も答が合うかどうかしか,結局見れっこないとか。
英語に至っては,既存の民間検定試験に丸ごと依存するという意味不明の様相。
文科省自体が正解を一つにする記述というように自己矛盾していて,そんな矛盾した人間を排除するための試験をしたいのに,文科省くんが受験したらそれこそ0点レベルの論理崩壊。
とにかく,「時間をかけた議論」が必要と書いてあるが全くそのとおり。
ちゃんと議論すれば,現行のセンター試験をほとんどそのまま踏襲する以外ないとわかるだろう。
議論がちゃんとなされない責任の大半はマスゴミがちゃんと報道機関としての役目をしていないことに尽きる。
今だったら共謀罪ですか?
共謀罪がちゃんと議論されていないと,散々報道している。
ハッキリ言って,どうでもいい話だ。
なぜなら,共謀罪に問われる可能性がある国民はごくごく少数。
「そういう一般人は一人もいないのか?」などと,アホな追及をしているのを何時間もかけて報道している。
一方の大学新テスト。
これは,毎年何十万人もの高校生・浪人生が確実に「被害」を受けるのだ。
これこそ,もっと議論してちゃんとしたものにしなければならない。
共謀罪とか報道するヒマがあったら,もっと新テストの内容を良くする議論をすべきだろう。
いずれにしても,大学の先生方には新テストの内容で正しい学力評価ができないとわかるのだ。
で,自分の大学に間違ってアホ学生が入ってきては困るので,新テストはほとんど使用せずに大学独自にちゃんとした試験をするに決まっている。
だからこそ,無駄にお金をかける文科省の新テストを葬り去らないといけない。
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