[2017年5月24日]
「遭難のしかた教えます」という過激なタイトルの本が目に留まったので買ってしまった。
私はそんなに険しい山を登ったりはしないが,一応地質学会員の端くれでもあり,意外に危険なところに行ったりするので読んでおいて損はない。
しかし,読んでいるうちに,実はウチの塾にも大学受験遭難者が多発していることに気付いた。
遭難の原因は,この本に書かれている山岳遭難と同じなのだ。
だいたい,イメージとしては
関関同立=日本アルプス
国公立大=ヒマラヤ山脈
多くの受験生は,関関同立に登るなんて,ちょっとトレーニングしたら行けるくらいに思っているのだ。
んなわけなかろう。
ポンポン山に登るんじゃないんだから。
ほとんど山岳でつまずく原因は,「勉強不足」と「トレーニング不足」だと書いてある。
まったく大学入試と同じだ。
私の知り合いの気象予報士で,山岳愛好家の方が多くいる。
逆に言うと,山岳愛好家の人はいつも気象の勉強をしていて,気象予報士の試験などカンタンに取れてしまうのだ。
それくらい勉強して山に入って欲しい。
トレーニング不足もそうで,平地で10km歩くのと山の10kmは全く違う。
時間をかけて,コツコツと登れる脚をつくっていかないといけない。
ちょろっと1週間ほどトレーニングして大丈夫だと軽く考えている人が遭難する。
遭難していても,助けたいと思わないような連中がいるそうだ。
「お気楽すぎ」とのこと。
懐中電灯もない。
Tシャツ1枚で登る。
パンプス履いてる。
雨具もない。
それで,ちょっと足をくじいて日没。
真っ暗で下山できない。
お願いだから,そんなお気楽に「関関同立」を目指さないでください。
さて,もっと深刻なのは,「国公立大」を口にする人たち。
ヒマラヤに登るのって,ちょっと日本の山に登るのとも訳が違う。
やることがケタ違いに多いのだ。
相当に覚悟して目指してもらわないと,必ず遭難する。
おとなしく国内の山にしておけば,おそらくは必ず登頂できたであろう人も,ヒマラヤでは簡単に遭難して死んでしまうのだ。
志望校ではなく死亡校になってしまったりして・・・
自分は本当にそこまでの手間暇,努力ができるかどうか考えて,覚悟して臨んで欲しい。
ただ,山頂に立った景色が全く違うので,登る価値は確実にある。
ポンポン山でも登ればそれなりの景色は見られるが,日本アルプスの景色は雲泥の差だ。
さらに,ヒマラヤだと全く違う景色を見ることができる。
(私も登ったことないから知りませんけど)
ちなみに,ウチの塾は山頂までの道のりを示し,必要なトレーニングと勉強を思う存分できる環境を整えています。
登頂はその鍛えた自分の脚と勉強した知識を駆使して勝手にどうぞ。
滑落しても,それは自己責任でお願いします。
ただ,大学落ちても,命まで取られないのですから,ホントの登山と比べれば気楽なものではあります。
だから気楽に登って落ちる人が後を絶たないのかもしれませんね。
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