[2017年5月26日]
こないだ書いたところだが,受験で「遭難」するのはカンタンだ。
やるべき準備をせずに,ベテラン登山家が絶対に大切だと思ってアドバイスしているのを聞かず,自分勝手な方法で登った結果・・・
基本の3点支持で登れば大丈夫なのに,平気で両手離して浮石を踏むという・・・
まあ,死にたい奴はそうすればいい。
ウチの塾は「不親切」で有名なので,いちいち言わないが,少しは親切なのでここに書いておく。
というのは,先日来,土曜講座の物理をやめて他の科目を取るという生徒が複数いるからだ。
物理での「遭難」をしないための受講だったはずが,途中で放棄?
おそらく,実際に山を登ったら「滑落事故」が必ず起こるのだが,それはそいつらが自分で選んだ道なのでサヨウナラという感じだ。
まあ,極めて退屈な授業をやっている。
ことばの定義とか,加速度って何とか,前回はこれでもかと,わかっている「つもり」の力の矢印の記入練習。
多くの生徒は「そんなレベルのことはわかっているから,もっとレベルの高いことを教えてくれ」と思ってしまうのだろう。
ほんとにわかっていれば,将来「滑落事故」は起こらない。
しかし,ウチの塾に来ている生徒で,断言するが,ちゃんとわかっている者はいない。
それどころか,作用・反作用とつりあいの区別すらできていない。
たとえば,こんな図の問題を,ことごとく間違うのだ。
そして,この板が加速度運動なんかした日には,もう何をどうしていいか全くわからなくなる。
そうならないための訓練を土曜講座でやっている。
基礎基本がきっちりできないのに,空気が薄くて険しい山に登るなんて自殺行為だ。
退屈な基本トレーニングをせずに,パッと見がカッコよくて楽しいボルダリング講座に乗り換えるみたいな?
別の見方をすれば,物理ほど「安全」な科目はない。
正直,たとえばセンター試験で私がいつも満点を取れる自信があるのは物理だけだ。
たまに満点ではないよ。いつも満点ですよ。
実は,ちゃんとわかってしまえばそれだけ「安全」だから,医学部志望者=満点取らないとダメなレベルの人は好んで物理を選択するのです。
なぜいつも満点が取れるかを伝授するのが土曜の講座なのです。
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