[2017年6月29日]
昨日,出講している予備校にドラえもんみたいな体型をした杉山先生というスゴイ先生がいるのだが,面白い話をされていた。
その名もキットカット理論。
「キットカットをポケットに入れていても太らないが,それを胃袋に入れると体重が増える。」
そりゃそうだ。
「同じように,参考書や問題集を持っているだけでは成績が上がらないが,頭に入れると学力がつくのだ。」
なるほど!
「つまり,勉強と食べることは同じようなものということ。」
という話だ。
おっしゃるとおりだ。
「ほかにもあって,たとえば伊藤君とオレ(←杉山先生)だと,一食あたり食べる量はせいぜいコレくらいしか違わないが(←握りこぶしを示しつつ),それが1年間積み重なると,その3倍×365日で膨大な量の差になる。その結果がこの体型だ!」
伊藤君は痩せているというより健康的にスリムなのだが,杉山先生は丸々とした体型なので,説得力がある。
「勉強も,1問を余分にやるなどの積み重ねが1年間で膨大な量の差となって現れる。1日だとわずかな差だが,1年間で大きな違いを生むのだ。」
なるほど!
「勉強と食べることって,共通点があるのだ。」
スゲー!
「さらに,」
まだあるの?
「毎日みんな食べてるだろう。その食べることで体重はほとんど変わらない。現状維持のために食べているのだ。」
言われてみるとね。
「それを少し減らしてダイエットしようとしても,なかなか減らない。少し頑張ったからといって,そんなに変わらない。」
確かにそうやな。
「で,これが理不尽なことに,あまり食べなくても太らない人や,少しの努力で体重が減る人がいる一方,少し食べたら太るし,頑張ってもなかなか痩せない体質の人がいる。そういう面で世の中不平等にできているのだ。」
全くそうだな。
「勉強も同じで,勉強しなかったら学力が落ちていくし,勉強しても現状維持になっている。学力を目に見えて伸ばすには,相当頑張らないといけない。やっているのに伸びないって,そういうこと。現状維持のためだけでもかなりやらないといけない。
それで,少しやって伸びる人もいれば,かなりやってもなかなか伸びない人もいる。そういう点で勉強って不平等なのだ。」
納得!
そういうわけで,食べることと勉強は同じようなものだというのがキットカット理論なのだ。
さすが大先生は考えてることが深い。
こんな問題集の著者です。
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