[2017年7月24日]
慶応の過去問に
You can no more make yourself an artist than you make yourself a giraffe.
というのがあったが,この解説をどのようにするか。
「これ,クジラ構文だから,それがわかれば意味とれるよね?」
と言われるだけの授業がちょうどよいレベルの生徒もいる。
ところが,実際には「クジラ構文」って何???というレベルの生徒もいたりする。
だから,クジラ構文の説明をするのがちょうどよい場合もあるのだ。
「クジラ構文っていうのはね,
A whale is no more a fish than a horse is.
という形で,クジラが魚でないというのは馬が魚でないのと同じだという意味なんだ。」
これで,慶応の問題の意味がとれる生徒も多いだろう。
しかし,この説明でもダメな生徒もたくさんいる。
あり得ないと思うかもしれないが,クジラが哺乳類であると知らない生徒もいる。
クジラが哺乳類であって魚類でないことから,馬という哺乳類が魚類でないとの同様だという文脈そのものが理解できないのだ。
それから,クジラとかキリンとかを英語で何というか知らないレベルだと,さらにどうしようもない。
ウチの塾では,生徒のレベルに合ったものを順に与えていくので,北野高校の生徒でも普通に単語を聞いて書いて,コツコツ覚えてもらいます。
よその塾とかだと,「北野高校さんだとこのレベルですねー」とか自尊心をくすぐられること言われて,身の丈に合わないハイレベルな講座に何万円も払うハメになる。
ちょうど昨年の夏に,とある予備校の夏期講習を受けた高校生がウチの塾に入塾相談に来たが,「チンプンカンプンで何言ってるかサッパリわからなかった」と言っていた。
せっかく高いお金を払う夏期講習なのに,自分のレベルに合っていない講習を取るほど無駄なことはない。
全く意味不明の時間が単に過ぎていくのにン万円〜ン十万円も払っている人が何万人もいるのです。
不思議ですね。
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