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尾崎塾
富田教室

[2017年8月9日]

神授業やってます

今日の夏期講習,理系化学の授業は「反応速度と平衡」だ。

入試の出題頻度からすると超頻出分野であり,しかも受験生の出来が悪い分野。

ここをしっかり得点できるかどうかが合否の分かれ目かもしれない。

その分野のエッセンスをなんと90分で全部やってしまうという離れ業。

img1
まず反応速度の定義からはじまって,
速度因子の話
活性化エネルギーと触媒
濃度と衝突回数
温度と衝突回数
温度と活性化エネルギー
圧力は速度因子ではない話
平衡の定義
?反応速度から
?濃度バランスから
平衡定数の式
圧平衡定数
平衡の移動:ルシャトリエの原理
酸の電離定数
塩基の電離定数
電離定数と濃度と電離度
電離定数と平衡定数
水のイオン積
溶解度積

とまあ,だいたい主要内容を網羅して終了。

この内容,学校だと4〜5時間はかかるはず。
理由は,学校の先生はのんびりやりすぎてるから。

たいていの予備校講師と学校の教師の一番の違いは板書の技術だろう。
とにかく予備校系の人は板書が速い。

一方,学校の先生方はゆーっくり書く。
そして,生徒が書き終わるのを待って,それでゆっくり説明をする。

こんなの,できる生徒からすると時間が無駄すぎる。
もちろん,ゆっくり考えさせるのがよい場合もあるが,多くの場合,思考のスピードを遅くする悪影響にもつながる。
ある程度ポンポンポンとテンポよく思考するクセをつけないといけないのだ。

とはいえ,塾で今日やった授業はかなりゆっくりにした。
それでも学校の教師が4〜5時間かかる内容を90分で話しきれるのだ。
いや,それどころか,学校では言及しない深い内容まで突っ込んで説明している。
前回はエントロピーの話をしたし,今日だと電離定数が酸と塩基で一見違う求め方のように思える点や水の濃度をどう考えるか。
img2
学校で授業を受けるより,実質10倍くらいの密度が濃い授業をやったわけ。

駿台には石川正明先生という神様のような化学の大先生がおられるが,今日やった内容はほぼ石川先生がやっている駿台の京大コースの内容そのままなのだ。
(神様の授業内容をパクってるので神授業!!)

京大コースだからといって難しい内容をやっているのではない。
詳しく核心をついた内容はどのレベルの生徒にも必要なのである。
もちろん,少しスピードを落として,わかりやすく表現を変えて説明してはいるが,伝えるべき化学の本質は同じだ。
それを踏まえておかないと正しく答えられない問題がでてくるのだ。
特に今回の分野は公式を丸暗記して対処しようとする生徒も多かったりする。
化学を暗記科目だと思っているようでは国公立大学はおぼつかない。
それをしないように,ちゃんとした理解を重視するように伝えたつもりだ。

講義には無駄な時間をかけずに,その本質的内容を伝授する。
それを踏まえて問題演習がたくさんできるのがウチの塾の夏期講習なのだ。



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