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尾崎塾
富田教室

[2017年9月21日]

目に見えない大きな差

茨木高校の生徒さんが,私立大をどうするか相談に。

「センター方式で出しておくとして,センター取れなかった時のためにセンター方式でない一般受験もした方がいいですよね。」

そりゃそうです。

それで,「関関同立が合格しないかもしれないので,産近甲龍も受けとくべきですよね。」

ときたので,

いや,それは必要ない,と答えた。


たしかに,センター試験は何が起こるかわからないので,念のために一般の受験も出願しておくべき。

センター試験の前に出願が締め切られるのだ。

センター試験が取れなかったとわかってからだと出願できないから,念のために出願しておかないといけない。

しかし,産近甲龍というレベルでもなかろう。

本人曰く,

「私立大の受験者って,3科目に絞って勉強してくるから,国公立志望の自分よりも点数取れると思うんです。」

ンなわけないのだ。

いや,気持ちはわからないでもない。

国公立大志望だと,文系なら数学や理科をやらないといけない。
漢文もリスニングもやらないといけない。

その時間を英国社に費やしている私学志望者は,相当に勉強できるに違いないと思うだろう。

ンなわけないのだ。

特に,この生徒は茨高でも上位10%〜20%くらいに位置している。

たとえば関関同立の英語なら,神戸大の英語に比べて何も難しくない。
センター試験よりもカンタンだ。

ところが,最初から関関同立ねらいの人は,そもそも学力が足りないので,なんとか3科目に絞って頑張ってギリギリ合格レベルに達するかどうか。

神戸大に合格するかもしれないレベルの人の方が,そもそも英語のできない人がやっとこさ頑張って達するレベルよりもはるかに上なのだ。

気になるのは暗記科目の社会科だ。

たしかに,社会科は国公立志望者より少し得点力が高い人もいる。

しかし,合否判定になると,英国社の合計点だ。

英国で私立志望の受験生に力の差を見せつけて,余裕で合格するのが茨高の上位生。

img1
今書いているのは,あくまでウチの塾に来ていて,力があると把握している国公立志望の茨高生の話。

これを読んで,オレもそうしようと考えた三島高校に通う国公立志望の君はちょっと違うぞ!!

img2

三島高校だと,そもそも英国の力が備わっていないので,結局関関同立など私立大に絞ってやってる人と同じレベル。
そのレベルなら3科に絞った人に負けるに決まっている。
そして,国公立大に合格することはめったにないのだ。

だいたい,英国数の学力って高校入試でほぼ確定済み。

よほど高校に入って勉強しまくらないと,三島高校の生徒が茨木高校の生徒に追いつき追い越すことは難しい。

とはいえ,昨年,三島高校の生徒がウチの塾で神戸大に現役合格をしたケースもある。
高2の時から毎朝塾に来てましたよ。
その生徒を見ていても,やはり普通の三島高校生に上位の国公立大は難しいとはっきりわかる。

受験の情報は誰に向けて発せられているかよく考えること。

多くは上位の生徒に向けて書かれていると心得ないといけない。

センター試験はカンタンだという情報は上位の生徒の話。

確かに9割取ることが可能な科目もたくさんある。

しかしながら,三島高校の生徒には9割取れないのだ。

7割取れたらいい方。

全然カンタンではないのだ。


今日も私大志望の三島高校生が相談に来た。

「学校で私学のセンター方式も出願するように勧められました。」

はっきり言って,三島高校で関関同立のセンター方式を利用して合格できる人は10人程度。
マージンとっても30人。
上から30番に入っているならセンター試験が無駄にならない可能性がわずかにある。

ところが,三島高校の教員諸氏は,みんなセンター試験を受けさせたがるので要注意だ。
まったくセンター方式のメリットがない生徒に受けさせようと必死なのだ。
(このあたりの詳細はメルマガに書いてます)
毎年300名ほどの生徒がこの被害に遭っている模様。

生徒のレベルを知らない。
センター試験のレベルを知らない。
大学のセンター方式の合格レベルを知らない。

何も知らないで大切な生徒の進路指導をするなんて,
人間のクズと言われても仕方ないと思います。
と書くと言いすぎですか?




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