[2010年6月1日]
いいニュースだ。
文部科学省の科学技術・学術審議会の作業部会は、型にはまった退避行動が「万能でない」との結論をまとめた。
「揺れたら机の下に」「グラッときたら火の始末」「窓や扉を開け出口を確保」などは,場合によっては危険度を増すということだ。
これは,全く私が世間に言いたかったことだ。最も危険なことは型にはまった行動であって,非常時には臨機応変に「かしこい頭」をフルに使って「最適な行動」を見つける「判断力」こそが大切だ。
マニュアル化された行動ほど危険なものはない。文科省は今回の審議会の内容を一刻も早くすべての教育現場に周知徹底してほしい。
しかし,その周知徹底が最難関だ。世の中が,判断力こそが最も大切だという判断をするには,それなりに判断力のある人が多数を占めている必要がある。しかし,現状は判断力がないのでマニュアルを欲しがる人が多数を占めている。ここへどう切り込んでいくかの判断が難しいのだ。肝心の文科省が判断できないので,各都道府県へ今回の結果を渡すだけなのだ。そして,各都道府県で判断をして下さいというわけだ。各都道府県もお役所だから,自分で判断するのを極端に嫌う。かくして,今回のすばらしい審議会の内容は,おそらく1枚のリーフレット程度にまとめて,役所に置いておきます。みなさん勝手に見て自分で判断してくださいということになるのだろう。
わかりにくい?判断力が大切だと言いたいだけなんですが。
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