[2017年11月8日]
我々がこどもの頃はラジオとともに生活があった。
小学生のとき,父親の寝室から流れてくるラジオの音で朝の時刻を知る。
ああ,昨日は阪神が勝ったんだな。
威勢のよい「六甲おろし」が家の中に流れるのだ。
この人,なんて自由にいろんなことをしゃべるんだろう。
自分の好きな球団のことを熱く熱く語り続けるその人が,ある意味うらやましく思えた。
おはようパーソナリティー?
なんじゃそれ?
その人が鋭ちゃんだった。
とある日の午後,いつものように友達と駐車場でキャッチボールをしていた。
すると,父親がどういうわけか車を洗いに来たのだ。
なんだか淋しそうに洗車する父・・・
理由はあとでわかった。
その日は1973年10月22日
翌朝からしばらく,父親の部屋からラジオが鳴らなくなった。
謹んでご冥福をお祈りします。
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