[2010年6月3日]
中国電力の島根原発で計511件の点検漏れ。同社は幹部を含む担当者の処分を検討する。
処分を検討すると言っただけで,処分するとは言ってない?
この原発は,建設後に活断層が発見されたということで有名だ。
そもそも,建設時点で活断層の存在がわからなかったはずはなく,気付かないふり,あるいは意図的に過小評価していたに違いない。
生まれつきの隠蔽体質なのだ。
とにかく危険だ。
活断層が危険なのではない。
活断層など自然のモノを正しく理解する方向でなく,隠蔽する方向が危険なのだ。
神戸の震災がまさにそうだった。
神戸市は活断層の存在をもちろん知っていたが,市民に周知するのをおそれて公表しなかった。地震が来ることを市民が知っていたら,備えができたはずだ。不意打ちだったから大勢死んだのだ。
自然のモノを正しく理解する。学校の理科教育だけでなく,とりわけマスコミの力も重要だ。
今回の記事も,隠蔽していたことを「たたく」記事だ。
マスコミの取り上げ方が隠蔽をまねいている面もあるのだ。
マスコミは原発が危険だという先入観で記事を書く。
偏見で見られるからちょっとした事故でも大きく取り上げられる。それがいやだから隠蔽する。いたちごっこ。建設的でない。
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