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尾崎塾
富田教室

[2017年12月18日]

官製談合と同じ

テレ朝を見ていて,リニアの建設に関して大手ゼネコンが談合をしているという疑惑があるとか言っていた。

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だいたい,リニアくらいのプロジェクトだと大手ゼネコンしかやりようがないので,それぞれどの区間をやるかなどあらかじめ話をつけておくのが普通とも考えられる。

一応,建前はそういう話し合いは無しということで。

通常,ダメと言われている談合は官製談合といって,役所が業者に最低落札金額を相談しておく話。

税金が不当に業者が得するように使われることが問題なのだ。


それと同じことが,大阪の私立高校と公立中学校の間で行われている。

最低落札金額ではなく最低合格学力が設定される。

それをあらかじめ相談して決めておく。

公立中学はその学力以上の生徒を私立高校へ送る。

その生徒たちは全員合格が保証されているという話。

2月10日の試験は形式的なものであって,合格はすでに確定しているのだ。

特に大阪の私立高校は競争原理というものがはたらかない。

競争せずに,みんな仲良く生徒を分け合って甘い汁を吸っているのだ。

本来なら,公立高校に行くべき生徒も,公立高校の定員を不当に減らされて,私立高校に一定の人数が行くように調整されているのも談合だ。

本来安い公立に行けるはずの生徒は高い私立へ行かされる。
でも,無償化という聞こえのよい制度で,お金は払わなくてよい。
そのお金は税金なのだ。
結局,税金が私立高校へ流れるしくみになっている。
官製談合より巧妙な税金略奪システムが無償化と事前相談というしくみ。


こういう不正な入試をやっている都道府県は他にもあるだろうが,
教育の質が良くなる方向でないことは確かだ。

良い教育内容へつながる議論をやっていかないと,ますます日本の教育が悪化していくことになる。





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