パソコン版を見る

尾崎塾
富田教室

[2010年6月4日]

教員免許

川端文部科学相は教員免許更新制の存廃のほか、教員養成期間の延長を中央教育審議会に諮問した。

養成期間の6年制化については、具体的な文言として諮問に盛り込まれなかった。

自動車の運転免許も,免許を持っていているから運転が上手だとは限らない。教員免許も,免許があるから教え方が上手だとは限らない。

自動車免許は,数年に1度の更新が必要だ。教員免許の更新は自民党政権時代に制度化されたものの,その存廃が審議される。

自動車免許の更新があるからと言って違反や事故が減るわけではない。罰則の強化の方が効果がある。教員免許も「てきとー」に講習を受けたら更新されてしまう。きっちり教えられない教員や勉強しない教員に罰則や免許取り上げを実施すれば確実に教員の資質は向上する。

自動車の無免許運転は厳禁だが,教員免許をごまかしている学校は多くあった。今は減っていると思うがまだ確実にある。それはそうとして,塾は基本的には無免許運転だ。

私は中学・高校の教員免許を持っているが,多くの塾講師は無免許だ。だからといって指導力が劣るわけではあるまい。自動車の普通免許を持っていないF1ドライバーがいてもよいように,むしろ無能な教員免許保有者より指導力があるかもしれないのだ。

このような現状だから,教員養成期間を6年にしようが意味がない。4年間で仮免許とし,現場で通用する者に本資格を与えていく方が子供たちにとって実質的に良い先生が増えると思う。

それから,本当にすばらしい教師を増やすには教員の給与をもっと上げるべきだろう。良い教育には相応の対価を支払うべきなのである。今は教員の質が低いので,もっと下げてもよいという意見が聞こえて来そうだが・・・


にほんブログ村 受験ブログ 受験塾・進学塾へ
にほんブログ村