[2010年6月5日]
300人以上が犠牲になった昨年4月のイタリア中部地震で、国の専門委員会が地震予知に失敗したことで被害が拡大したとして、被災地ラクイラの検察当局は4日までに、専門家ら7人に対して過失致死の疑いで捜査を開始した。
予知の失敗で逮捕されたのでは研究者はやってられない。
検察がどの程度サイエンスに通じているかが問題だ。
こんな捜査をすること自体,イタリアの検察のレベルの低さを表している。
世間と科学の認識の差はなかなか埋まらない。特に予報は確率論になるのでゼロか100かではないのだ。確率でものを考えられるかどうかが「かしこ」と「あほ」の境界線だ。検察も含めた世間が「あほ」なままでは「かしこ」が犯罪者となる。国民全体,いや人類全体の教育レベルを向上させて,人類みんなが「かしこ」になることを期待する。
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