[2018年2月7日]
いよいよ入試です。
私立高校は2月10日ですね。
大学受験は関関同立の真っ最中で,国公立大前期は2月25日です。
今年は異常に寒いのとインフルエンザも大流行です。
体調万全で受験できるようにしてください。
この時期にあえて確認です。
高校や大学の合格は決してゴールではありません。
希望する将来の進路に向かうのに,その高校や大学を「通過」していく方がよいかもしれないので受験するのです。
そして,運よく合格しても,ちゃんとそこで過ごすことができないと意味がありません。
たとえば学校の先生になりたければ,大学を卒業して教員免許を手にしないとなれません。
看護師になりたければ,大学か専門学校を卒業して看護師免許が必要です。
気象予報士になりたければ・・・
そう,べつに中学生でもなれます。
私の尊敬する予報士で高卒の方がおられます。
プロ棋士になるには?
プロ野球選手になるには?
占い師になるには?
大学を出る必要がまったくない将来を希望する人は,大学に行く必要はありません。
逆に良い高校→良い大学→良い就職という図式は,ごく一部の人にしかあてはまらないかもです。
昨日は教え子のプロカメラマンと会っていました。
もちろんプロのカメラマンになるのに学歴は一切必要ありませんが,写真の現像を教えたのは私です。
カメラマンになるきっかけを与えたのが私だったわけです。
彼は高校では理科系のクラスにいて,授業では物理を教えました。
実は物理で学ぶ光学や力学,電磁気学はカメラのしくみを理解するのに非常に役に立っていたりします。
そういった将来の職業につながることが学校で勉強できたわけです。
大学は芸大に進学しましたが中退。
大学の学びよりも実際に活動する方を選んで今に至ります。
中退だと芸大や東大なら立派な学歴です。
卒業しないと得られない免許を取るのでなければ,日本では能力を証明するには入学するだけでOKです。
今は結構大きな仕事も手掛けるようになりましたよ。
おそらくテレビなどで彼の撮った写真を誰もが見たことあるハズです。
この彼のように,資格としては学歴は関係ない仕事に就くとしても,学校というのはいろいろなことを学べるのです。
そもそも高校に入学したときに,今の職業はイメージしていなかったようですし。
もしも高校で私と出会っていなかったら全く別の仕事をしていたかもしれません。
そういうことも含めて,どの学校に進学するかは運なのです。
合格して,そこで運命の出会いがあるかもしれません。
不合格になって,そのために良い出会いがあるかもしれません。
じゃあ,受験を頑張らなくてよいとは誰も言ってませんよ。
受験勉強を通じて学ぶこともまた非常に多いのです。
目いっぱいやって,それで合格すれば得られるものが多いのです。
目いっぱいやって,仮に不合格でも得られるものがたくさんあるのです。
一生懸命にやらずに合格しても不合格になっても,何も得られません。
ただ,進学して,そこで運命の出会いがあるかもしれませんが,受験を懸命にを乗り越えようとする経験が人間を一回り成長させます。
そういうものです。
受験生の諸君は,とにかく最後まで全力で頑張ってください。
全力を尽くした時点で,すでに何か得られています。
それを応援するのがウチの塾です。
結果が不合格でもそんなにガッカリする必要はありません。
合格でもそんなに喜ぶ理由がありません。
将来の進路にちゃんとつながったときに「ああ,あの学校でよかったね」と喜ぶ日が何年も後に来ればよいのです。
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