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尾崎塾
富田教室

[2018年2月12日]

スノーボードと英作文

オリンピックは,普段あまり見ることのない競技が見られるのがいい。

昨日もスノーボードのスロープスタイルってのを,なんだかわからんが,ずーっと見てしまった。

img1
よくあんなことできるな〜

と感心したり,

解説の人が,

今のは「とぅえるヴまでもってきました」とかが意味不明で面白かった。

回転の角度のことなのね。


で,解説の人が言うには,初めのセクションから最後のジャンプまで,まず「流れ」が大切なのだとか。

最初で失敗するとスピードにも乗れないので後のセクションがうまくいかない。

すべてをミスなく流れるように続けるというのがまず第一なのだとか。

その上でジャンプや技の「難度」が必要なのだ。

そして難度とは別に「独創性」が評価されるというのがこの競技の特徴だろう。

「これ,オシャレです」という解説にぶったまげた。

オシャレという数値化しにくい要素が入るのが何とも楽しいではないか。

「競技の採点者はそのあたりも見ています」と言っていた。

単にスピードとか技を競うだけでないのがすばらしい。


それで,ふとこんなことを思った。

これって,作文と同じやな。

ちょうど入試前でいろいろと英作文や小論文の指導をしている。

まあ,レベルの低い生徒ならとりあえず何か書くことからはじめてもらうが,ある程度書けるハズの生徒にはいろいろ注文をつける。

その中で最も多く指摘するのが,

「この文,おもしろくない!」

ということ。


何か書いているのだが,だからどうしたのかという内容ばかり。

「わたしの好きな色」というお題で書けと言われて,

「私の好きな色は緑です。
持っている服で一番多いのは緑色です。
草木や自然の色も緑です。
黄色やオレンジ色も好きですが私は緑色が一番好きです。」

みたいな作文って,うんざりする。

な,何が言いたいん?


日本語で書かせてもこうだから,英作文になるとさらにひどくなる。

「I like green.
My best color is green.
I like green,because nature is green.
I like green better than yellow.」

みたいなことになる。

スノーボードでいうと,1つ1つのセクションで,簡単な技をミスなくやってますけど,次のセクションにつながってないし,全体としてまったく面白くない。

せめて1つくらい関係代名詞使うとか難度を上げて,しかも文全体に脈絡があってほしい。

で,ちょっとウィットの効いた文を入れるとか。

採点者に,「こいつオシャレな文を書くなあ」と言わせたら勝ちなのだ。

大阪の入試ならちゃんと前フリしておいてオチをつけることができたら合格間違いなしだ。

採点者はそのあたりも見ています!



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