[2018年4月4日]
どう考えても全く意味のない質問をよくされるので困ってしまう。
このままで「間に合いますか?」
あの,意味わかりません。
間に合うかどうかはやってみた結果であって,そんな未来は予言できません。
気象予報士的に,降水確率的なものは言えても,まあ,梅雨時の予想と同じくらいの精度だとお考えください。
降るかもしれないし,降らないかもしれない。
五分五分ですねー
そんな予報を聞いて,何か意味があるのだろうか?
とりあえず,梅雨時には,降るかもしれないから傘は持っていきましょう。
高2でも高3でもいいけども,阪大をめざしているとする。
「間に合いますか?」
はっきり言って,知らんし。
間に合わせたかったら本人が全力でやって,それで到達しなかったら仕方がないではないか。
この質問,もしもこのままでは間に合わないと言われたらどうするのだろう?
じゃあ,もう少し全力でやろうとでも思うのだろうか?
常に,全力でやるしかないのに,今のまま手を抜いて楽に合格できるのならそうしたいの?
ギリギリ合格をねらう意味がわかりませんね。
よくあるのは,勉強法が今のままで最適かどうか不安になる場合。
もっと効率のよい特効薬的なものがあるのなら教えて欲しいということ?
自宅学習だけで合格できそうならそれで勝手にどうぞ。
しかし,塾に来ているのだから,そのやり方を参考にすればよいと思う。
ただ,ウチの塾は基礎をコツコツ積み上げて,ちゃんと学力をつけるというやり方。
結局それが最も有効だとわかるので,ウチの塾に来る値打ちがあると言える。
自分だけでやっていると,もっとうまい方法を塾で教えてもらえるのではないかと,おかしな期待をしてしまう。
とにかく,受験生が考えるべきは,今のままで足りないところを全力で埋めていって,ゆるぎない学力をつける。
ただそれだけを目指せばいい。
模試の判定はいつも書いているように,全く気にしてはいけない。
それが気になって心が乱れるようでは,そもそも志望校に合格する気がないのと同じ意味になる。
判定Eだから無理かなあ→他の志望にしよう
判定で志望を変える程度のしょーもない志望なら,はじめから言うなという話。
さて,受験生視点とは別に,親御さんが「間に合いますか?」というのは,さらに意味が全くない。
仮に間に合わないと言われたらどうするの?
大金を積めば合格するのなら,頑張って稼いであげてください。
いや,たとえば医学部専門の塾で,個別にハイレベルな講師がついてやってくれるところはあります。
たしかにそういうところだと,少しは可能性が高くなりますので,お金がある人はやってみてもいいでしょう。
だいたい年間500万円は用意してあげてください。
気を付けるのはそういうところでも100%合格するとは限らない点ですね。
某映像授業はどうでしょう。
行って「間に合いますか?」と聞いてみてください。
おそらく,「はい,絶対間に合いますよ!」と言ってくれます。
そうです,受験生とその親はまさにその言葉が聞きたかったのですよ。
そして,間に合わせるための方法をちゃんと教えてくれます。
「この標準セットに加えて,これもあれも受講すれば間に合います!」
とりあえず180万円です!←実話です。
考えてみたら,そんなにたくさん映像授業を見る時間なんてありません。
結局視聴できたのは半分もなかったとか。
「間に合いますか?」と聞くだけで,いくらでもお金をむしりとってもらえます。
親御さんの「間に合いますか?」は,安心感を欲しいだけなのです。
そんな安心はどこにもありません。
不安だらけです。
その不安と戦うのは本人です。
そして,その不安を解消する唯一の方法は,今できる精一杯をすることです。
話はもどりますが,精一杯やって届かないのは仕方ないですから。
めんどくさい問題は部活です。
部活が5月に引退。
それで間に合いますか?
知らんがな(笑)
部活をやって届かないようなら,はじめから部活をやらなければよいわけです。
部活をやって届かないのならあきらめるという志望なら,届かなくても仕方ないのです。
何を置いても絶対にそこに行きたいという志望なら,部活はせずにすべてその志望に向かって勉強すればいいだけの話。
ちょうど彦根東高校のピッチャーが甲子園であわやノーヒットノーランというすごいピッチングで話題になりました。
その彼は京大志望らしいです。
間に合いますかね?
それは誰にもわからないでしょう。
けれど彼は今から全力で間に合わせようと頑張ると思いますよ。
それで間に合わなかったら仕方ないです。
浪人するのかな?
でも,彼に後悔はないと思います。
部活をすると決めたのなら,可能な範囲で精一杯勉強して,それで届かなければ仕方ない。
ですから,中途半端な部活はあまりお勧めしませんね。
進学先を落としてでもやる価値のある部活をやるようにしてください。
とりあえず,ウチの塾は,精一杯できる環境だけは用意しています。
間に合うようにうまく利用してください。
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