[2018年4月18日]
蛍雪時代の学部研究。
今月は文・人文・外国語学部
昔から,「文学部って就職ないよね」と言われがち。
まあ,そういう面はたしかにあるが,そもそも就職のために大学で学問をするのではないから,文学部の中身で興味のある分野があって,その勉強をしたい人が行けばよいのだ。
実は私なども文学部へ行くことを真剣に考えたことがある。
つまり,考古学をやりたい気もしていたのだ。
考古学は学部でいうと文学部になる。
一方,最近はグローバルという言葉が流行りだ。
それで,大阪外国語大学が阪大に吸収されて,阪大の外国語学部になったことで外国語学部志望の生徒が急増。
それ,ちょっと頭おかしいんでねか?
ひどい言い方ですが,どうして外国語学部に行きたいのか聞くと,得意な英語を生かしたいとか・・・
国際的な場で活躍したいとか・・・
英語を生かすって,英語だけできても何の役にも立たないってわからないのだろうか。
英語を生かしたいのなら,大学では経済学とか農学とか工学を学べばよいのだ。
経済や経営に詳しい人が英語ペラペラなら,ビジネスに生かせる。
農学の研究をして,海外でその知識や技術を現地の人に英語で説明してあげれば役に立つ。
半導体を作る機械を売る商談には得意な物理学の知識を使えばいいのだ。
英語を勉強するって,大学でしなくてもいいでしょう。
そういう観点で,ちゃんとレベルの高いことを学ぶのが大学。
英語は,その専門的な分野を持っている人が専門を生かすためのツールなのだ。
外国語学部で英語や他の言語を学んでも,国際舞台で活躍するというイメージではない。
もう一つ加えると,阪大の外国語学部は,口で言うほど簡単に入れるところではないのでそこんとこもヨロシク。
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