[2018年4月22日]
ウチの塾は独特な発想でやっているので,よく誤解される。
通常はひたすら演習している。
それで,本人でなく親御さんがよく尋ねられるのが,
「それで,質問があればしてもいいんですね?」
というもの。
おそらく,親御さんは質問の答えを買いに来られている?のかもしれない。
まあ,これだけ「個別指導」と言う「形式」の塾が流行るのだからそうなのだろう。
あの「形式」はそばに先生がいるので,いつでも質問できるというのを売りにしているようだ。
そして,その答える内容は気にせず,答えてくれた事実だけで満足されるのだろう。
百歩譲って,質問して,それに講師が答えてあげることで学力がつくのならそれもよい。
ところが,実際は,生徒はよほど学力が高くないとまともな質問ができない。
学力が足らないから塾に来ているのに,質問するには学力が必要というパラドックス。
ウチの塾は,もちろん質問してくれたらすばらしいが,質問がなくても学力がつくように考えてある。
だから,質問しなくても大丈夫という逆転の発想だ。
いや,むしろ,質問しにくい空気感をいつも心がけている。
というのは,基本的に与える教材は,質問しなくてもできるレベルのものだから。
ちゃんと自分で考えたり,既習のところを調べたらたいていは解決する内容ばかりなのだ。
かんたんに質問できる環境だと,すぐに先生に聞いてしまって,自分であーでもないこーでもないと考える習慣が身に付かない。
だから,生徒は「質問したら負け」くらいのつもりで必死で質問せずに頑張っている状態が健常な風景なのだ。
逆に,塾側は「質問されたら負け」くらいの勢い?
実際,塾内で最も多い質問がコレだ!
「先生,問題の解答が入っていません」
うっ,入れ忘れた・・・
ってか,これは質問ではなく,こちらのミスの指摘ですね・・・
ただ,実際に学習内容で質問がある場合はしてもらっても対応できるように,まあまあ高学力の人をウロウロさせている。
たいていの「個別形式」の塾で横にすわっているような学生さんよりはマシな対応ができるとは思うので,安心してもらって大丈夫。
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