[2018年5月13日]
おとといのブログですが,あれって英語4技能が大切だと言いたかったんではないのです。
むしろ逆なんです。
学術論文を読むのに英語が必要だというので,英語は重要だと言いたいのではなく,英語で書かれた内容が理解できないとダメだという話。
せっかく「話す」能力があっても,学術的な専門知識も理解力もなければ何も話せません。
よく「英語が得意なので,それを生かした仕事に就きたい」とほざく生徒がいます。
いくら英語がペラペラになったとしても,国際的な学会で何か質問ができますか?
英語が得意と言っても,アメリカ人なら中学生くらいでみんな英語はペラペラです。
でも学術講演の内容が理解できるわけではありません。
日本人が「英語ができる」と思っているレベルの英語は,実は何の役にも立たないのです。
英語でも日本語でも,書いてある内容を理解する賢い頭脳を持っていないと通用しません。
少なくとも,まずは日本語でちゃんと理解できる頭脳を作りましょう。
そして,将来,その優秀な頭脳を世界を舞台に役立てるときに英語が必要なので,中高生のうちから4技能をやっておいて損はないという話なのです。
英語が得意なので,それを生かしてメジャーリーグで野球をしたいという生徒がいたら笑われますよね。
英語ができなくても,野球ができる生徒なら,メジャーでやりたいというのを応援してくれる人がいるでしょう。
大谷少年はそういう子だったはずです。
まずは,自分が得意なものを磨く。
そして,それを多くの人の役に立つようにしていく。
世界を相手に役に立つ人になる可能性があるのですから,将来のために英語をやっておきましょうというわけです。
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