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尾崎塾
富田教室

[2018年6月3日]

レベルを上げる方法

生徒が自分で教材を選定すると,たいていは自分の実力に合っていないモノを選んでしまいます。

たとえば,関大に入りたい高校3年生がこの時期に自分で教材を買って演習をはじめるとしましょう。

関大に入りたいのだから,それなりのレベルの問題集に手を出してしまうのです。

上位私大コースとか,関関同立レベルとか書いてある問題集をやりはじめたりして。

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ところが,たいていは自分のレベルはその領域に到底ついていけないという悲劇。


たとえば,関関同立向けの長文で,

You can no more make yourself an artist than you make yourself a giraffe.

みたいな文があったとします。

すると,解説には「これはクジラ構文だから云々」と書いてあります。

先の関大志望の生徒はクジラ構文と聞いてもわからなかったりします。

そんなの学校で習ってないってば。

いや,習っているはずなんですが,身についていないのです。

あるいは,その構文を世間では「クジラ構文」というのだと知らないのかもしれません。

いずれにしても,高3で関大を受けようとするのに,クジラ構文を知らないのでは話になりません。

それどころか,クジラ構文のクジラというのを英語でwhaleだと知らなかったりします。

もっと困るのは,クジラが哺乳類だと知らない生徒も少なからずいます。

この関大を目指している生徒が,今すべきは,世間の常識=中学校の理科の復習だったりするのです。

まあ,この分だとキリンがgiraffeというのも知らないでしょうからね。


このように,自分が今どの位置にいて,目指すところに行くためにはどういう道程をたどらないといけないかがわかっていないのです。


ウチの塾では,そんな生徒でも,こちらがやるべきことを順次与えていきますから,教材のレベル設定という面では安心です。

英語なら,こんな感じで単語や基本文法から順次レベルアップした教材を与えていって,最終的には関関同立の問題に手がつけられるように考えてやります。
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ところが,入塾が遅かったり,せっかく来ても授業をたくさん受講してくれなかったりすると,基本文法を終えた時点で入試本番を迎えることになります。

いわゆる「間に合わない」という現象?

そりゃ,最初のレベルが低くて,それなりの順序で積み上げて力をつけるには,時間がかかるわけです。

短時間で驚くほど伸びるというのは,よほど今まで能力を隠していたか何かでないとあり得ません。

志望校のレベルまで上げていくには,まずは自分のレベルに合ったところからスタート。

そして,1段ずつ階段を登るように積み上げていくしかありません。


高3になると,やはり残り時間が少なくなってきます。

そうならないために,高2,いや,高1から,いやいや,中学の時からどんどん基礎から積み上げていく姿勢を怠らないでください。

特に,中学3年生でとにかく受験前に詰め込むだけ詰め込んで,基礎からの積み上げがない人は,高校に入ってからボロが出ます。

それを高1から高2にかけて手当せずに放置。

高3になって,また高校受験のようにあわてて詰め込んでも,今度はそうはいかないのです。

大学入試は,高校入試と比較にならないほど学習すべき量が多いのです。

しっかりとした積み上げがなければ,全く通用しないのだと心得ておきましょう。



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