[2018年6月10日]
梅雨の天気予報が3日後でも当たらないのは科学的な限界。
ところが,半年以上先の入試結果を予想しているのを信じる人がいる。
模試の判定だ。
これ,たとえば,この分だと,5年後の6月は雨が多いが,8月は晴れが多いと予想しているのと変わらない。
過去の統計で,たぶん8月は太平洋高気圧に覆われて蒸し暑いでしょうと予想ができる。
いや,そんなの,誰だってできる。
模試による合否予想は全くそういうこと。
模試の点数が低い人は合格することが過去に少なかったという話。
だからといって,その受験生本人の合格可能性とは全く関係がないことも,いくら力説してもわかってもらえない。
そいつが今から目の色変えて,1つ1つ積み上げて実力をつけ,見事に志望校に合格する可能性はいつだってたくさんある。
天気予報のように自然現象ではないのだから,受験生本人の力で可能性はいくらでも高くできるわけ。
もちろん,何もしなければ可能性はない。
合格する学力になる努力ができるのなら可能性はある。
模試の判定に一喜一憂することがないようにしてもらいたい。
だから,ちゃんと生徒を見ている指導者は,天気予報などよりずっと正確に受験生が合格できそうかどうかわかるものだ。
模試の判定は悪くても見込みがあるとか,判定がいいけれども危ないなーとか。
台風や前線を人間の力で動かせはしないが,うまくすれば生徒は動かすことが可能なわけで,指導者の力量によって可能性が変わるというのは言うまでもない。
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