[2018年6月15日]
今日,科目選択の相談に来た某高校の生徒との会話。
塾長「どこ行きたいん?」
生徒「大阪医大の看護です」
塾長「受験科目はどう考えてるの?」
生徒「生物と化学のどちらか,成績は変わらないので迷ってます。」
塾長「どっちが得意な気分?」
生徒「生物です」
塾長「じゃあ生物かなあ」
生徒「でも,化学の方が差をつけられると言われました」
塾長「???」
生徒「生物はみんな8割くらいの点数で差がつかないけど,化学だと低い平均点だから高得点を取って差をつけられるそうです」
塾長「?????」
生徒「・・・・・」
塾長「それ,誰が言ってたの?」
生徒「学校の先生です」
塾長「教えている科目は?」
生徒「化学です」
塾長「やっぱり」
まあ,そういう有りがちな話でした。
学校の先生に進路の相談に行くと,本当によくある事例です。
問題点は2つあって,1つは学校の教師はほとんど自分の教えている科目を推すということ。
同じ生徒が生物の先生に相談に行くと,きっとこのような答えが返ってきます。
「化学は点数が取れたり取れなかったりで失敗することがあるけど,生物の方がいつも確実に合格点が取れるよ」
ようするに,先生は自分の科目の優位性を語るのには慣れていて,それを授業中にも言ったりしがちです。
理由は授業を成立させたいからですよ。
だいたい,進学校と呼ばれる学校で,受験と関係ない科目など,真面目に聞いてもらえませんから。
だから,受験で自分の教える科目を使ってくれる生徒が多い方がいいのです。
その生徒のためになるかどうかではなく,自分のためにそのように説明しがちなのです。
2つ目の問題点は勉強不足です。
私などもこの仕事を何年もやっていて,看護志望の生徒を何人も指導してきました。
それでもまだまだ把握しきれないくらい,実は,看護ほど入試科目の設定が難しい進路はないのです。
受ける大学によって,設定科目が微妙に異なります。
生徒が受ける可能性のある大学だけでも30以上あって,それぞれ必修の科目が異なっています。
それで,その生徒の志望の大阪医大を調べると,あろうことか化学と生物で選ぶのではありませんでした。
数学を取らないのなら化学基礎と生物基礎の両方が必須です。
その化学の先生は,そんなことも調べずに無責任に化学推しをされたわけです。
特に看護は科目をちゃんと調べないとダメだということくらいはわかっておいて欲しいですね。
それで,私のところでは,さらに細かい注意点も指摘してあげています。
そういう指導がちゃんと受けられるというのがウチの塾の最大のメリットだと勝手に思っていますが,どうでしょうか。
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