[2018年6月24日]
コンピュータの性能が上がり,人工知能も進んで便利な世の中になっています。
それで,これからの世の中,プログラミングの能力が必要とかで,小学校でプログラミングの勉強をするそうです。
なのに,ほぼ半分の教育委員会はその準備さえしていないとか。
いろいろと問題点がありまして,
そもそも,小学校の先生はパソコンなどの機械に非常に疎い。
多くの一般企業に比べて,はるかに遅れているという事実があります。
だって,多くの教育大出身の先生は,大学でパソコンなんか使いませんから。
ほとんどの小学校の先生は,いわゆる文系でして,自分でパソコンを操作などしたことがありません。
ましてやプログラムを組んだ経験のある人は1万人に一人とかでしょう。
(これは大袈裟にではないです)
少数派ですが,理系入学の小学校教員もいます。
ですが,理工学部と違って,学校の理科をやるので,これまたコンピュータを駆使した実験実習はほとんどやっていないと思います。
ここで言うコンピュータとは,単にエクセルで計算するなどは含みません。
それでも,エクセルさえ満足に使っていない学生が多いのではないでしょうか。
それほど,小学校の先生はパソコンに疎く,そんな人がこどもたちにプログラミングなど教えられるはずがありません。
かといって,民間の塾でそれを補完しようなどという動きもあるようですが,それもナンセンス。
だいたい,プログラミングの能力なんて,ちゃんとした論理的思考をするというだけなので,今までどおり,学校で論理的な思考力を身に着けさせるだけでいいのです。
その普通の授業さえ怪しいので,さらに小学校教員にとって意味不明のプログラミングなどを乗っけても,教育の質が低下するだけで何もいいことがありません。
そういうわけで,いくらプログラミングが必須となっても,ちゃんとできる小学校教員はほぼゼロで,そのままウヤムヤになっていくだけだと予想できます。
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