[2018年7月6日]
記録的な大雨になっています。
「今までにない」「経験したことがない」という表現がなされることがあります。
ですが,そんなことないです。
我々が経験したことがないだけで,たとえば江戸時代とか縄文時代とかにもこの程度の雨はいっぱい降ったはずです。
もっと以前には,大阪平野全体が氾濫原になるようなことがあったから大阪平野があるのです。
地形を見れば,河川が決壊して氾濫しそうな場所はわかります。
最近は,親切にハザードマップというのが配られています。
その浸水予想地域にお住まいの方は,あらかじめそのつもりで住んでいるわけで,ちゃんと逃げるようにしないといけないわけです。
先日は大きな地震がありました。
自然災害と言ってしまえば,どうしようもないイメージがありそうですが,違うと思います。
古い家屋は被害が出ます。
これも,家の丈夫さと地盤の強さの兼ね合いで,あらかじめ震度6が来ればどうなるか予想がついている話です。
それを覚悟で住んでいるわけです。
「天災は忘れたころにやってくる」と,寺田寅彦が言ったとか言わないとか・・・
この言葉,絶対にウソです。
こういう言葉を自然災害に対する心構えとして紹介するのはかえって危険なのです。
いいですか,天災は,人間が覚えていようが忘れていようがやってきます。
人間活動や,人間の心理とは別に地震は起こりますし,火山は噴火しますし,大雨も降るのです。
いつ起こってもおかしくない=忘れていない状態でも必ず来ます。
その被害をできるだけ小さくするように,日ごろから心がけておくのが防災というものです。
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