[2018年7月8日]
大学入試を指導していると,生徒はどうも答を出すことに必死で,結局何をしなければならないかを見失いがちです。
土曜の数学では,そんなところを説明したつもり。
数列の分野ですが,まあ,公式がたくさんあります。
ですが,私なら公式を一切使わないで答案を書きます。
そんな話をしました。
マーク式で答だけ書けばいいような問題ならともかく,大学入試で大学側が本当に知りたいのは,受験生がちゃんと考える頭脳を持っているかどうか。
公式に数字をあてはめる能力よりも,自分の頭で法則性を見つけて,工夫して解答できる能力を持つ方が圧倒的に優先的に合格させてもらえます。
だから,答案に,それが反映するようにすれば,楽々優先的に合格します。
論述式の試験では,そういう意識が必要なのです。
では,具体的にどんなことを答案に書けばいいかを授業したわけです。
こういうのは,どの教科も共通です。
出題者が,どう答えて欲しいかを意識することが重要なのです。
学校で,そのあたりをちゃんと指導されているかは,かなり疑問です。
学校の考査の範囲を見ると,それがわかります。
どういうわけか,単元の途中までが試験範囲になることが多いです。
これでは,体系的な指導になるはずもなく,何でもいいから成績をつけるためだけの試験になるのです。
学校というのは成績をつける機関ですから,大学が求めている答案を書く指導なんて全く知ったこっちゃないのです。
一方,塾で教わったとしても学生アルバイト講師にそういう指導能力があるとは思えません。
(ウチの塾の学生講師は,レベルが高い方だと思いますが,そんな能力は持っていません。)
アルバイトでなくても,塾の講師って何もわかってない人が多いです。
問題の解き方を知っているとか,答えを出せるという以外の指導力があるかどうか。
それは外からは,なかなか見破ることはできないでしょうけどね。
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