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尾崎塾
富田教室

[2018年8月2日]

大学の好き勝手

裏口入学で有名な東京医科大学ですが,男子と女子の合格者比率を調整するために,女子に不利な操作をしていたとか。

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理由は,女子が医者になると,出産とかで働かない期間が生じ,医師不足の観点からよろしくないという。


その理由はともかく,男女の合格者比率をどのように決めようが,本来は大学の自由です。

あらかじめ男子の定員と女子の定員を明記しておけばよいだけの話。

裏口入学を要項に明記できないのと同じノリで,男女の定員も明記しなかったのかな?


いずれにしても,そのような考え方の大学に,行く値打ちがあるかどうかは今後の受験生が考えればよいわけで,どうでもいい話。


今回指摘しておきたいのは,大学入試って,所詮はどのように採点されているかわかったもんじゃないということ。

それは悪い意味ではなく,本当に大学側が欲しいと思う受験生には大幅に加点することがあるという話だ。


論述の問題を書かせたところ,ロクなことを書いていない受験生ばかりだ。

ところが,100人の受験生のうち1名だけ,すばらしい論述をしていたとする。

私が大学教授なら,絶対にそいつを合格にします。

実際,多くの大学でそのようにしています。(←断言)


それは違法でも何でもなく,その論述部分の配点を高くしてやればいいのです。

配点など公表しなくてもいいし,採点基準も大学側が好き勝手に決めてよいわけです。

他の科目との兼ね合いもあるでしょうが,その合格させたい受験生があと20点取れたら合格ラインだとしましょう。

論述部分の配点を20点にして,すばらしい受験生のみ20点与えて,他のショボい答案は0点にしておけばいいのです。

そいつにだけ20点加算したのと同じことができるんです。


このように,大学入試ってのは,あらかじめ配点を決めてあるものではないのです。

答案を見て,それからどのように配点するかを決めます。

突出した得意科目がある人は,そのようにして合格する手があるのです。


ちなみに,ウチの塾で,今春そのように合格した塾生が2名います。

その突出した選択科目は「地学」です。

2名とも国立大学の2次試験で,おそらく突出した成績を取りました。

センター試験はイマイチだったのに合格したのですから,間違いありません。

一芸に秀でるというのは,時にまんべんなく優秀という人の上をいく場合があるということですね。

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