[2018年8月18日]
昨今は,大学入試もいろいろな方式がございまして・・・
一般入試も科目がいろいろ。
センター試験を使う方式や使わない方式や。
推薦入試も公募制推薦といって,ほぼ誰でも出願できるものと,指定校推薦という学校で選考されないと受けられないもの。
特殊なものとして,裏口方式・・・
何?それ?というのに,AO入試があります。
これって,多くの人にとって謎の入試です。
それが一覧できる冊子があります。
AO入試年鑑2019年度入試版
この冊子で,どの大学がどのようなAO入試をやっているかほぼわかるのですが,実際の進路指導にはほとんど使いません。
なぜなら,ほとんどの生徒は受けないから。
というか,相談された場合,まずは受けないように指導しますからね。
だいたい,AO入試の受験を相談に来る時点で,ほぼ合格できない人間ということになります。
なぜ合格できないかの理由はカンタンで,自分は勉強ができないけど大学に入りたいという意思表示だからです。
そもそも,そんな学生を欲しいと思っている大学はありません。
いや,間違えた。
そんな学生でも欲しいと思っている大学はありますが,そんな大学なので,誰も入りたいと思わないのです。
意味不明?
AO入試をする大学はピンキリです。
いわゆるFランク大学=誰でも入れるような大学のAO入試は誰でも合格します。
逆に,関関同立や国公立大のように,みんなが入りたい大学にAO入試で入ろうと思っても,ほぼ不可能です。
あっ,神戸大でAO入試がある!
受けたら合格するかも!!
などと考えた瞬間に,すでにもう大学生になる資格がないと思いましょう。
たとえば,あこがれの大学に入るには,少なくとも全国レベルの何か特殊なモノをもっていないと難しいのです。
最低でも全国大会に出場した運動部の主将をやっていたとか。
高校生クイズの決勝まで行ったとか。
SSHの研究発表の中心メンバーで,全国で評価されたとか。
高校生だけどプロ棋士だとか。
普通の高校生にはまず届かないレベルの何かを持っていたら,ハイレベルの大学のAO入試に合格できます。
そんなレベルでもないくせに,学力試験なしで有名大学に入れそうな気がするので相談に来るのです。
で,君に何ができるの?と聞くと,何もできない。
AO入試で合格する不可能なことを考えるよりも,今からでもコツコツと学力をつけて,少しでもレベルの高い大学を目指しましょうということになるわけです。
不勉強で無責任な高校教員がAOを勧めてくる場合がありますが,きっぱりと断りましょう。
もしも,本当にスゴイ何かを持っている人は相談に来てください。
でも,そのスゴイことを使って大学に入る必要もないでしょう。
大学は勉強しに行くところですから,その学力レベルにないのに入れてもらうという発想自体がアホなのです。
AO入試は,あほか?おまえは!!の頭文字からとっているとかいないとか。
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