[2018年9月2日]
某〇高校のパンフですが,表紙がこれです。
新キャンパス移転がこの上なく嬉しいようです。
まだ完成してないのに,イラストであっても見て欲しいんですね。
学校の中身は良くないにしても,入れ物だけは立派になりそうなので,それが一番の「売り」になっているのでしょうか。
「課外も徹底サポート」と書いてあります。
まあまあ高学力の生徒を集めているくせに,進学実績がたいしたことないと評判なのですが,どんなサポートしてるの?
と思ってよく読むと,なんと!
「スタディサプリを活用」と書いてあります。
なんじゃそれ?
そんなの,別に学校でなくても視聴できるしね。
質問があれば先生が答えてあげるって,それが徹底サポートなのでしょうか。
まあ,自前で補習授業をするよりもスタサプの講師の方がはるかに優秀で良い授業をするでしょうから,それに気づいただけよいかも。
極めつけはこれです。
最上位コースの,なんと「2人に1人が国公立」なんだって!!
ホンマか?
普通の人が見たら本当にそう思っちゃいますよね。
我々はそんなハズないと知っているので,どこにカラクリがあるかをさがします。
すると,小さく書いてありました。
防衛大学校(1次合格)16名
Σ(・□・;)
ああ,やっぱりねという話。
お行儀の悪い低俗高校がよくやる手口です。
防衛大学校を国公立大学にカウントすると,見かけ上の数が増えますからね。
実態は,防衛大学校は一般的な国公立大と違って3教科入試です。
私立大学と何ら変わらないのです。
国公立大の値打ちの一つは5教科をしっかり勉強したという点ですが,防衛大は3教科しかできなくていいのです。
しかも,特に理系の方は偏差値50くらいで入れますから,近大とかのレベルです。
さらに,通常は国公立大の合格は中期と後期のダブル合格が稀にありますが一人が1校だけ合格します。
ところが,防衛大学校の試験は11月で,それに合格した人が他の国公立大にも合格できますから,この48名合格というのはのべ人数なのです。
のべ人数が総数の半分くらいあっても2人に1人とは言わないですね。
おそらく国公立大に合格する人の大半が防衛大学校を無理矢理受験させられているのです。
最初から行く気のない生徒に,国公立大の数を水増しするために受験させるのですよ。
たいてい,国公立大に合格する学力があれば,防衛大も合格しますから,48名合格とありますが,ほぼほぼ実数32名くらいしか国公立大に合格していないわけです。
つまり1.5倍に水増ししているわけですね。
はっきり言って〇高校って,おススメしません。
気分を害される方がいるといけないので伏字にしてあります。
「〇」=丸です。決してアルファベットの「O」=オウとしてあるわけではありません。
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