[2018年9月4日]
本当のことを書いているだけで,別にその学校に恨みがあるわけではありません。
むしろ,おそらく見ているであろう関係者の方が真摯にウチの塾のブログに耳を傾けてくれたらよい学校になるだろうに,という期待を込めて書いているんですがね。
KO高校やO高校の特進とは違って,本当にちゃんと学力をつけているのではないかという学校が出現しました。
出現と言っても,古くからある学校ですが,昨年と今年に突然進学実績が顕著に現れたのです。
興国高校!(国はほんとは難しい字)
我々より少し古い人はみんな知っている学校ですよね。
だって,甲子園で優勝してるんですから。
甲子園に何度も出場して,その後もスポーツはまあまあ強豪という位置づけだった男子校です。
感覚的には北陽高校とほぼ同じようなイメージの学校でした。
そして,先日書いたように北陽さんは関大にくっつくという選択をして,生き残りを図ったのです。
一方の興国さんは,何もしていないように見えて,実はすごい改革をやっていたようです。
5年ほど前にスーパーアドバンスという特進コースを作ったんです。
まあ,よくある低いレベルの学校がつくるのは「なんちゃって特進」といって,関関同立も行けないレベルの特進コースです。
正直,興国がつくるのだから「なんちゃって」になるのではと思われていました。
そんなレベルのはずなのに,昨年の入試結果で異常なことが起こったのです。
興国から京大合格?
最初これを見たとき,何かの間違いかと思いましたよ。
でも,まあ,ごく稀にすごくできる生徒が混ざって入学してくることもありますから,1名の合格だと「たまたま」ということで納得もできました。
ところがです。
今年の結果を見て,ちょっと腰ぬかしました。
京大2名,阪大2名,神戸大3名って・・・
私などは毎年の京大合格者数をサンデー毎日などでチェックしていますが,京大に複数名合格させるのは相当にハイレベルです。
おそらくちゃんと指導すれば複数名合格できるであろうO高校のSSコースでは京大に1名も合格しません。
逆に,特進コースを設置して,ちゃんとやれば合格するということなのです。
もちろんKO高校のように勝手に高学力の生徒が入ってきたはずがありません。
ではどうしたのでしょうか。
実績のない学校が生徒を集めるのは特待生しかありません。
しかし,いくら特待生でも,実績のない学校に行くのは勇気がいりますね。
それに,大阪府は私学無償化ですから,特待生のうまみも少ないのです。
だから,よほど募集段階で,塾か中学校の信頼を得て,有望な生徒を入学させてもらったに違いありません。
塾や中学校から信頼されるには,長い期間にわたって誠実に対応しないと無理ですね。
そういう意味でも,この学校はすばらしく発展したのだと思います。
実は,興国に注目したのはスポーツの成績が近年また盛り返してきたと思っていたのです。
サッカーでは日本代表にもなった杉本健勇くんをはじめとして,プロの選手をたくさん排出しはじめていたのです。
野球は昔から強豪でしたが,今年はまたいいところまで行きましたね。
それで,テニスでも戦績がよくなっているのです。
あの清風高校よりも強いくらいです。
これは何かすごい活気がでてきたなと思っていたら,進学でもすごいことになっていたわけです。
学校全体として,スポーツも勉強も,今一番波に乗っている活気ある学校が興国高校だと思うのです。
ウチの塾のあるところから,少し遠いですが,近いからといって指導力のない学校に行くより,ちゃんと指導している学校の方がよいに決まっています。
志望校の候補に入れてもよいと思います。
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