[2018年9月18日]
大学入試は大きく2種類。
推薦入試と一般入試です。
世間の多くの人がイメージするのは1月末から2月にかけて行われる一般入試。
ところが,11月に推薦入試というのがあって,早くに合格を決めることができるのです。
昨今の関西では推薦といっても名ばかりで,実態は学力試験,またはスポーツなどの特技試験。
学校長は形式的にハンコを押すだけです。
気をつけるのは,関関同立の場合は普通の受験生が受けられる公募制推薦がほとんどありません。
一方,産近甲龍だとほとんどの受験生が推薦を受けられてしまうのです。
特に学力評定も必要ないし,浪人もOKだったりします。
さらに,推薦なのに併願可能。
つまり,他の大学に行きたかったらそれでもいいということです。
本来は,学校の評定が3.5以上あって,合格したら必ず入学しますからお願いしますというのが推薦入試。
しかも,現役生のみでないとおかしいです。
だって,浪人したら予備校や塾が推薦するの?
それで,関関同立に行きたい生徒が学校の先生にこう言われます。
「産近甲龍の推薦入試を受けておきなさい」
素直な受験生は,学校の先生が悪いこと言うはずないと信じてますから,言われるままに受験するのです。
もちろん,合格する場合もあるし,不合格の場合もあります。
さて,関関同立に合格できたら御の字というギリギリレベルの人が近大に合格したとしましょう。
まず99%その生徒は関関同立に合格できません。
(少なくとも私はそういう受験生を知りません。)
なぜなら,近大も良い大学ですから,そこで満足しちゃうんです。
本人も満足ですし,周囲の親や親せきもね。
では,推薦を受けずに一般入試で関関同立を受けたらどうなるか。
おそらく20%も合格しないでしょう。
そういうものです。
ですが,推薦で合格してしまうと1%くらいの可能性になるのですよ。
(多めに見積もって1%です。)
本気で関関同立に行きたいのであれば,推薦入試は受けるべきではありません。
単にあこがれ程度の志望であれば,推薦入試で産近甲龍の合格を確保して,関関同立は記念受験すればいいわけで・・・
ちなみに,関関同立に,目いっぱい頑張って到達できるかどうかギリギリの人は,推薦入試で産近甲龍に合格できる可能性がこれまた20%くらいだと思いましょう。
繰り返しますが,関関同立に本気で行きたいのなら,少しでも合格できる可能性を高くしたいはず。
なのに,推薦で産近甲龍に合格すると可能性がかなり減ります。
一方,合格しない可能性もあって,そこで凹んで自信をなくすなさけない姿も想像できます。
それに,推薦入試の怖いのは,文系だと英国のみの試験だったりします。
その時期に社会科の勉強をやらないことになりますね。
一般入試で合否の鍵をにぎる社会科の学力がグーンと減ります。
それで関関同立の可能性もグーンと減ります。
関関同立に本気で合格したい人は,推薦入試を受けるべきではありません。
ですが,これだけ書いても,多くの人が推薦入試を受けます。
だって,推薦入試を受けずに関関同立に向けて死に物狂いで頑張っても合格可能性20%だから。
12月になると,クラスの中の大勢が産近甲龍の合格通知をもらって喜んでいます。
もちろん,その連中は関関同立を記念受験はするでしょうが,正月は勉強せずに遊んでますね。
楽しそうなクラスメイトを横目に,自分だけ死に物狂いで頑張れますか?
それくらいの魅力は関関同立にあるとは思いますが,ほとんどの軟弱なメンタルの受験生は頑張れないと思います。
さあ,どうしますか?
推薦入試を受けようと思う塾生は相談に来てください。
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