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尾崎塾
富田教室

[2018年10月19日]

単語教材の使い方

高校生の多くに駿台のシステム英単語(通称シス単)を使わせています。

今日はテスト形式で1〜60の確認をしました。

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誤解があるといけませんので,シス単を使うコンセプトを書いておきます。

なんだか有名予備校の大先生は,単語集で単語を覚えるのを嫌います。

普段から出てくる英単語をちゃんと辞書を引いて覚えていけばいいと言ってたりします。

だいたい,単語の意味など1つに決まるものでもないし。


それは全く否定しませんし,その通りです。

たくさん英語に触れていると,頻出の英単語には何度も出くわすし,自然に覚えるでしょうという話。

ところが,人間は悲しい動物でして,覚えていても時間が経つとどんどん忘れていきます。

覚える速度と忘れる速度が同じになった時点で,もう単語数は増えなくなりますね。

こういうのを科学の世界では「平衡状態」と呼びます。

ですが,そうすると,多くの高校生は入試で必要な語彙力を確保する前に平衡に達してしまうのです。

そこで単語集の登場です。

すでに何度も出てきているはずの単語でも,忘れかけている単語がたくさんあります。

それを塾で定期的に思い出す作業をするのです。

すると,自然にその単語に出くわすのに任せているのと比べてはるかに高い頻度で再び出会うことができます。

そうそう,この単語はこういう意味だったなあ,と記憶を呼び起こせるわけです。

すると忘却速度が著しく減るので,定常的に記憶している語数が自然状態よりはるかに多くなるのです。

そういう科学的な見地からシス単を繰り返し確認させています。

単語集がナンセンスだという人は,その単語集で最初から単語を覚えていくようなイメージなのでしょう。

そんな使い方はそれこそバカげています。

単語集で単語を覚えるのではありません。

すでに覚えている単語の確認をして,記憶保持の補強をするのが正しい使い方なのです。

ですから,ウチの塾ではシス単は最初の600語しかやりません。

その600語は,普通に高校生をやっていたら何回も出てくる最頻出の単語だからです。

先日来書いているように,この最頻出単語を早めに定着させると,英語の演習効率も飛躍的に向上しますよ。




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