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尾崎塾
富田教室

[2010年6月21日]

三文の得

朝6時から授業をしていると,いいことがある。

よく言われるのは「早起きは三文の得」

これは,どうなのか?

三文は昔の通貨で考えて,あまり大きな額ではない。

「三文ではあるが,少しは得だよ。」の意味か?

そうではないだろう。三文という言葉は二束三文のように否定的な意味で使われることが多い。三文判は安くて粗末なハンコだ。

そう考えると,「早起きしても三文の得にしかならない。」というのがそもそもの教えだ。

なんだ,朝起きて勉強しても得しないのかと思われても困るが,実際のところ,うちの塾でも朝に週5回授業を受けても夕方に5回授業を受けても全く同じ料金設定だから,三文どころか1円の得にもならない。

先日,昔の教え子が塾に来てくれてうまいことを言ってくれた。

「先生,早起きは3問の得ですね。」

これは確かにそうかもしれない。脳科学的見地からも脳が活性化しており,3問は得しているのではないか。それに,夜に勉強すると,だらだらやってしまい,あと3問やって寝ようと思ってそのまま寝てしまったり,ずるずる遅くまでやってしまいがちだが,朝は時間までに3問やり終えないと学校に行く時間に遅れてしまう。締切効果というのがはたらくのだ。

三文ではなく3問。

銭金の問題ではなかったのだ。


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