[2018年11月11日]
受験指導あるあるだと思うんですが,「長文が苦手です」という生徒が必ず出現します。
いつも見ている塾生がそう言ってきた場合は,「うん,知ってるよ」と答えることになる。
いや,普段から長文問題解かせていなくても「知っている」のです。
基礎となる文法や構文が頭に入っていなければ,1つ1つの文が読解できないのだから,長い文章になるとわからないことだらけでしょう。
もしも,単文なら読解できるのに,長文になると思ったほど点数が取れないというのなら,長文読解の演習をして少しノウハウを身に付けると改善するとは思います。
ですが,そのノウハウというのはごく限られた内容です。
ほとんど時間配分がすべてかもしれません。
あとは,oneやsome があったら the other(s) に気づくとか,そういうたぐいの常識力ですかね。
なぜ,そもそも英語が苦手なくせに,長文が苦手だと感じるかはカンタンな理屈です。
文法事項を一つ一つ問う問題だと,できたりできなかったりします。
10問中4問はわかったけど,あとは知らんかった〜
と実感できます。
ところが,長文だと,文章全体が意味不明なので全問わかりませーん,と感じるからでしょう。
で,長文対策があると勝手に期待して「長文が苦手です」と誰かに助けてもらおうとするわけ。
まずは,中学1,2年生で習ったようなことを,スラスラできるようになることです。
そこでもたつくようだと,長文が読めるはずがありません。
理科や数学でも,文章問題が長くなると解けないという人がいます。
それで,やっと立式できても,それを計算間違いすることが多くないでしょうか?
逆に基礎計算力がないから文章を読んで立式できないという側面もあります。
基礎基本がいかに大切か,入試問題を演習すると思い知らされます。
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