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尾崎塾
富田教室

[2018年12月6日]

1.5次入試があります

大学入試の日程を考えてみます。
img1 理工系の例ですが,来年の1月末から2月上旬にかけて,近大や関関同立の入試が集中しています。

機械工や電気工を志望していれば,1月の26日,27日に近大を受けます。

2月1日は関学
2月2日は関大か立命館
2月3日は関学か立命館
2月4日は同志社大

というように,各大学が日をずらして入試を行います。

受験生はその中からいくつかを受験して,全部合格しないまでも,複数の合格通知を手にすることは少なくありません。

もし,関大と近大だけ合格したならば関大にのみ入学手続きをすればいいのです。


ところが,私立高校の受験は大阪では2月9日の1回きりだと思っていませんか?

どういうわけか,たまたますべての私立高校が2月9日に入試を実施するのです。

みなさん,この奇跡を信じているのです。

通常,普通に競争原理がはたらいて入試を行えば,大学入試のように各私立高校が自由に入試日を決めて実施すればいいのです。

ところが,大阪と京都と兵庫県の私立高校はすべて2月9日に入試を行います。

そして中学生はその1回きりしかチャンスがないと思い込まされていて,その1回の受験を今行われている三者面談で決定していくのです。

1回しかないチャンスで,中学校の先生が「そこは難しい」という高校を受けるのは勇気がいります。

もしも落ちたら一巻の終わり。

公立高校は120%合格する低レベルの高校にしないといけないかも。

そういう恐怖心を持たせ,先生の言うとおりにしないとダメな空気をつくっています。


中学校の先生は,そのようにして,入試を1回で終わらせ,全員どこかに合格するように操作するのです。


毎年このブログでは書いていますが,ほかに世間に向けて本当のことを知らせているサイトをめったに見ません。

今年も本当のことを書きます。

実は,2月9日の試験で合格しなくても,チャンスはたくさんあるのです。

それが1.5次入試。

通常,公立高校の発表があってから,最終定員を満たすために募集するのを2次募集といいます。

ところが,公立高校の入試の前に多くの高校で入試が行われています。

これを1.5次と言っています。


たとえば昨年度の入試では2月10日に一斉入試がありました。

しかし,そのあと2月14日に清風,履正社,
2月15日に薫英,大阪桐蔭,常翔,箕面自由,
2月16日に大阪成蹊,梅花,大阪青凌,開明,金光大阪,早稲田摂陵

というように,大学入試のように連日受験できるようになっていました。

来年度はまた実施するかどうか検討されるのですが,ほとんど前年と同じ程度には実施されるのです。

この1.5次でほぼ確実なところを押さえるとして,2月9日には少し上位校にチャレンジすることも可能です。


そんなことしたら,入試の準備がたくさんになって大変ですか?

いえいえ,大学入試はみんなそうやってたくさん受けて,一番いいところに入金するのです。

高校入試でもその方が可能性を広げられます。

もちろん,受験料が回数分かかります。
ほとんど,1回の入試代金は2万円です。

大学入試は3万5000円ですから,安いものです。


この情報は中学校の先生は絶対に教えてくれません。

だって,1回ですむ入試がたくさんになるとめんどうですから。

なので,先生にはめんどうをかけますが,お願いするという形でトライしてみてはどうでしょうか。


先生は必ずこのように反論して受けさせないようにします。
「1.5次は毎年必ずあるわけではないので,それをあてにして入試の計画を立ててはいけない」

たしかに先に書いたように,毎年見直されています。
ですが,この10年くらいずーっと見ていますが,ほぼ例年同じように実施されます。
さらに,すでに実施が決まっているところもたくさんあるので,リスクはきわめて小さいので大丈夫なのです。

ちなみに,大阪以外,京都や兵庫の高校にも目を向けると,もっとたくさんあります。
B日程といって,最初から別日程を用意している学校もあります。

さらに,滋賀や奈良はもともと別日程ですから,光泉高校なども視野に入ってきます。


検討してみてはいかがでしょうか。




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今日のブログを読んだ中学校の先生は真っ青!
絶対に書いて欲しくないことを書いてますから。