[2018年12月13日]
この時期になると,とにかく合格が欲しいのでジタバタする人が増えますね。
ですが,何のためにその学校に合格したいのかをもう一度考えてみてください。
典型的なのは東京の早稲田大学に入りたい人々。
入ってどうするとかが目的ではなく,早稲田のブランドが目的みたいな人がたくさんいてそうです。
人間は社会的な動物なので,日本なら日本の豊かな社会全体があってこそ,我々の生活が豊かになるのです。
この社会は誰が作っているのですか?
それは,我々の先達が努力して作ってくれたのです。
何でもそうですが,作ったはいいが,メンテナンスしなければどんどん劣化していきますね。
だから,その次の世代がしっかりと社会全体の運営を受け継ぎ,さらに良いものにしようと努力してきているので,今の社会がまあまあ良いものになっているのです。
その恩恵を受けている我々は,おいしいとこだけもらっていいのでしょうか。
我々のさらに下の世代に,もっとよい社会を残したいですよね。
だったら,何がしか,この世の中に貢献できるものを各自が持って大人になろうではありませんか。
その「貢献できるもの」は何でもよいのです。
自分に一番向いている何か,得意な何かで社会に貢献できるように,今からそれを磨いておきましょう。
まだ自分に何ができるかわからない人は,とりあえず何でも懸命にやってみましょう。
懸命にやって,得意になるものと,頑張っても苦手なものがあるはずです。
苦手なことは,それを職業になどしてはいけません。
仕事が苦痛ですし,しかもあまり役に立たないのですから。
ただ,食わず嫌いでやってないことを,懸命にやってみたら意外に向いていることがわかったりします。
一見得意に思えていることも,さらにハイレベルな内容をやると,意外に向いていないことがわかるかもしれません。
学校の勉強は,そのためにあるのです。
5教科だけでなく,全科目を懸命に取り組んでみましょう。
その中で,自分に向いているものを発見していくことが大切です。
そして,ある程度方向性が決まったら,それがさらに深く学べる大学へ行くなり,専門の方向へ進めばいいのです。
およその方向性だけで大学に入っても,それはそれでかまいません。
大学を卒業するころには,本当にそれが自分に向いているかどうかわかるはずです。
それを踏まえて職業を決めるとよいと思います。
その際,決め手となるのは,その仕事にあなたがかかわることで,この世の中がもっと良くなると心底思えるかどうかです。
何をもって良い世の中なのかは,各自の主観でかまいません。
各自の主観が合わさったものが,世の中を作っていくのです。
ちなみに,私が考える良い世の中は,2011年にあったような災害で多くの人が亡くならないような世の中です。
そのために,今の仕事をやっています。
有名な学校に生徒を入れて,それを自慢して生徒募集することはしていません。
今回書いたような生き方に賛同してくれる人を一人でも多くすることが,良い世の中を作ることだと信じてやっています。
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