[2018年12月15日]
中学校で地震の単元で震度とマグニチュードを学びますね。
地震の規模を表すのにマグニチュード(M)を使い,その場所の揺れの強さは震度で表します。
昨日の地震は,M3.2で,高槻あたりでは震度2くらいだったでしょうかね。
このMと地震のエネルギー(E)の関係は次のような式で表されています。
ここのlogは対数といって,高校2年生で学びます。
中学校でMが1つ増えるとエネルギーは32倍だと習います。
これ,対数の意味を知っている人は,式を見て10の1.5乗≒32だとわかるはずです。
さらにMが2つ増えると10の3乗倍になるのでEは1000倍になるのです。
このように,元の数式が対数なので,エネルギーが桁違いに異なる様々な地震を小さな数字で表現することが可能になっています。
こういうのを「対数が役に立つ」というのです。
数学って役に立つのです。
別の例で言えば,星の等級もそうです。
1等星は2等星の2.5倍明るいとか言いますが,これも同じ。
5等級増えると明るさが100倍になります。
100倍も異なる明るさなのに,1等星から6等星という小さな数字だけで表現できるのです。
そういった身近な例を用いて数学の先生が教えてくれたら興味も持てるでしょう。
ですが,残念ながら多くの学校の数学の先生は地学を学んでいないのでそんな例を教えることができません。
数学が面白くなくわかりにくいのは,生徒さんの頭が悪いのではなく,数学の先生の力量不足である場合が多い気がします。
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