[2018年12月25日]
大阪府立高校を志望している生徒は多いと思いますが,どのように受験校を決めているのでしょう。
多くは自分の学校の成績や模試の判定などで,学校の先生や塾の先生の勧めるままに決めてしまっているのでは?
あるいは,親御さんの思い込みが強くて,そのイメージ通りに自分の子を受験させるとか。
要するに,生徒さん本人の主体性がほぼない状態で受験している場合が多くありそうです。
ですが,ちょっと待ってください。
実際に合格して行くのは本人さんです。
ある程度,自分の意志を強く持って,行きたい学校を目指して欲しいと思います。
実は,大阪府立高校は入学試験の難易度が同じくらいでも,特色の異なる学校がいくつもあります。
せっかく学区が撤廃されているのです。
少々遠くても,自分に合った内容の高校を選びましょう。
たとえば春日丘高校に合格できるレベルの人が,そのまま春日丘高校に行っても,もちろんかまいません。
ですが,将来に国際舞台で活躍したいとか海外留学を考えている人は,千里高校や箕面高校を調べてみてください。
このところ,春日丘高校もレベルが上がってきて,国公立大学の合格者数は過去最高になっています。
ですが,海外の大学への進学だと,箕面高校などが圧倒的に強かったりします。
箕面高校はグローバル科,千里高校には国際文化というコースがあって,それがあるために府下の優秀な英語の先生が集まっているのです。
同じ府立高校だから,一定のレベルの先生が抽選で割り当てられていると思っていませんか?
実は,そうではなく,府立高校は特色のある高校がその方針に合う先生を集めるのです。
英語4技能とか言いますが,実際のところ,すべての英語の先生ができるわけではありません。
ところが,箕面高校や千里高校ではそれができる先生ばかりなのです。
逆に言うと,有力校は指導力のない先生を排除します。
他の,特色のない府立高校には,英語の先生なのに4技能が備わっていない人が増殖することになります。
他にもスポーツや芸術に関して強い高校もあれば,何の特徴もない高校もあります。
困るのは,学力で輪切りにされるので,そこそこの偏差値の高校で,先生がショボいところ。
そういう学校は,組合活動が盛んだったりして,部活もあまり見てくれないし,勉強の指導もちゃんとしてくれません。
同じ府立高校でも,先生の能力や働きぶりは大きく異なります。
入学してから残念な高校生活を送らないように,ちょっとはマシな高校を選ぶようにしましょう。
ウチの塾生には,そういう裏事情も考慮して進路指導できますが,単に偏差値で割り当てられる大手塾の人は,残念なことになりそうです。
ご愁傷様です。
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