[2019年1月9日]
私立大学の入試がもうすぐそこです。
まだ決めあぐねている人も多いようです。
基本は第一志望はできるだけたくさん受ける。
そこに合格しない場合も想定して,浪人したくなければ滑り止めもたくさん受ける。
カンタンですね。
入試の言葉がわかっていないと,トンチンカンな受験をしてしまうので注意。
「試験日自由選択制」
たとえば今年の近大だと,1月26日と27日が自由選択です。
自由にどちらかを選んでくださいというのではないですよ!
1日だけでもいいし,2日連続でも自由にどうぞということです。
近大は受験料でお金儲けがしたいので,受験生にたくさんの受験機会を用意しているのです。
1日だけしか受けられないようにするハズがないのですよ。
しかも,もっと注意するのは,その受験日だけでも,さらにいろいろな判定方式があって,それらを全部併願できるのです。
スタンダード方式で,普通に評価するだけでなく,高得点を2倍するとか,重視するとか,さらにほかの学科を併願するとかで,いくらでもたくさん受験できます。
通常の受験料が32000円です。
追加の方式は1つ7000円です。
3つくらい追加方式を付けると32000円+21000円=53000円,毎度あり。
それが2日ですから10万円,まいどおおきに!
さらにA日程で合格しないでもB日程もあるよ!
20万円払いましょう。
という具合で,近畿大学が世界で一番がめつく受験料を取ります。
受験生が最も多い大学というのは,そういうことだったのです。
実際のところ,多くの受験回数,方式で判定した方が,合格の可能性は高くなります。
お金のあるご家庭は,必ずできるだけたくさん受験します。
お金のないご家庭は,そのなかで厳選した方式だけを受けます。
合否の可能性はお金のかけかたで変わるのです。
事実上,大学受験は学歴による経済格差を再生産する装置になっています。
実際そうなのですから仕方ないですね。
それで,他の大学も当然併願するわけでして,日程が重ならない限りいくらでも受験していいのです。
これ,大阪の私立高校の入試が2月9日だけの一発勝負だというのと対照的ですね。
実際は1.5次というのがあって,それは受験し放題なのですがね。
私立高校は,がめつく受験料をかせぐより,護送船団方式といって,どこかの学校が倒産しないようにスクラムを組んでいるわけです。
一方,私立大学は受験生の弱みに付け込んで,いくらでも受験料を搾取します。
これが現実です。
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