[2019年1月13日]
多くの塾は授業料以外に諸経費,教材費を別に徴収されます。
冷暖房費を取られるところもあるようです。
だいたい,実際にかかる費用の倍くらいは徴収されるハズですから,ほとんどが塾のもうけになるのです。
昨日書いたように,教材費は実費ではなく塾の利益になります。
1000円で仕入れて2000円で売ればいいのですから。
よく,塾の名前の入っている「オリジナル教材」を使っているところがありますが,ああいうのはウチの塾でもカンタンに作れます
だって,教材会社に「この問題集の表紙に名前入れといてね」と言えばやってくれるのですから。
それで,多くの塾では生徒の学力,進度に合わせた教材を用意するのでもないのです。
塾が用意した教材に生徒の指導をあてはめるとでも言いましょうか。
ある生徒には難しすぎるものでも,「君の目標の学校に入るにはこれくらい頑張らないとね」と言えば納得もします。
カンタンすぎる教材でも,「基本を完璧にしておかないとダメなのです」と説明すればよいわけ。
どちらも一理あるし,悪いことでもないです。
ただ,それがその生徒にベストなものかというと,そうではないでしょう。
基礎ができてきた生徒に,そろそろこの辺でちょっと難しい目標地点の景色を見せといて・・・などと考えて与えたり,
標準的な問題をやらせていたけど,この分野は基礎があやしいからベーシックな教材をやり直させよう・・・とか。
そういった,その時々に最適な与え方を思い付いた場合に,教材費を徴収しているとやりにくいのです。
仮に最適な問題集の値段が生徒から徴収した費用をオーバーすると赤字です。
すると,普通の塾ではもっと安い教材で間に合わせるでしょう。
そもそも,教材でもうけようとしているのに,赤字はありえないですからね。
つまり,教材費を取るという時点で,ちゃんと生徒に合わせた教材は用意できませんと宣言しているようなものなのです。
ウチの塾は,昨日書いたように,授業料の時間単価はどの塾より安価に設定しつつ,さらに教材費も込みなのです。
教材費が多くかかる生徒もいれば,そうでもない生徒もいます。
それで「不公平」が生じると考えるのは早計です。
その生徒に最適な教材が高価なものとは限りません。
また,1か月で終わる教材が3か月かかる教材より安いとも限らないのです。
だから,価格は一切度外視し,その生徒に「最適かどうか」のみを判断基準にして教材を選定して与えるようにしています。
「その生徒に最適」という部分は,どの生徒にも共通で,そこが「公平」だと解釈してください。
不公平感があるとすればウチの塾サイドの話で,他の塾だったらもっとお金入るのになぁ・・・という程度のものです。
入試直前のこの時期は,翌日の生徒の授業のために使うたった一冊の書籍を買い求めに行く場合もあります。
過去問演習で購入した赤本が3000円して,1回の受講料をオーバーするというアホなこともやらかしてしまいました。
こういうことが可能なのも個人塾の楽しいところですねー(/_;)
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こういうことを書くと,将来困窮しても「やっぱり教材費いただきます」と言えなくなってしまう・・・・書いてから気づいた