[2019年2月1日]
今日から関関同立の入試がはじまります。
定員より多く入学させすぎると補助金をもらえないので,合格者を減らしているというウワサですね。
ということで,昨年よりも倍率が下がっているようです。
よく,入試で「倍率」という言葉が出てきます。
意味わかってますか?
カンタンな話です。
受験者÷定員
?
本当にそうでしょうか?
さっきの話のとおり,合格者を減らしたりしますが,定員はそのままだったりします。
正確には受験者÷合格者が倍率ですね。
ただ,公立高校入試の場合,定員=合格者数ということですから,ごちゃまぜになってややこしいです。
さらに,厳密に言うと,受験者数=出願者数でもないです。
出願しても受けない人がいますから。
出願者数÷定員を倍率として発表する場合もありますから気をつけて見ないといけません。
このように,倍率の解釈はいろいろです。
実際に受験した数÷合格者数のことを「実質倍率」と言ったりします。
この実質倍率は受験が終わってみないと確定しませんから,あらかじめ知ることができない倍率です。
さて,そんなややこしい話はぬきにして,倍率が高いと難しいのでしょうか。
倍率が低いと入りやすいのでしょうか。
倍率8倍の近畿大学と,倍率2倍の東大では,どちらが入りやすいですか?
同じ大学でも,年によって倍率が変動します。
今年は倍率が高くなったとすると,難しくなるのでしょうか。
ちょっと単純化して考えてみましょう。
めんどうなので,定員が合格者数として考えます。
定員100名のところに300名が受験すると,倍率3倍です。
定員100名のところに400名が受験すると,倍率4倍ですね。
昨年が3倍のところ,今年は4倍になったとしましょう。
難しくなりそうですか?
実はそうでもなかったりします。
よくわからない,その時の流行だったり人気だったりで,受験生が増えただけかもしれないのです。
特に難関大では,とりあえず記念に受験するという人も一定数存在します。
「記念受験」という言葉があります。
「おれ,あの大学受けてんけど,あかんかったー」とネタにできる?
そのような場合,仮に受験生が300人から400人に増えても,増える100人はどーせ合格しない学力層だったりします。
←数字は偏差値のつもり
難関校では,基本は上から定員が埋まっていきますから,結局下の方の学力層はいくら増えても合格者のレベル,難易度に変化はないのです。
逆に,倍率が下がっても同じで,そもそも合格しない記念受験の層が出願しなかっただけで,合格者のレベルは変化しないことが多いです。
実際は,他の要素もあって単純ではないですが,あまり倍率に一喜一憂せず,合格者のレベルはほぼ一定だと思って,そのレベルに達することだけに集中するのが大切です。
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