[2019年2月11日]
ウチの塾は,やってること言ってることは正しい自負がありますが,それをちゃんと真に受けてやってくれないと成果がありません。
真に受けるというとイコール「バカ」みたいな連想をしてしまいがちですが,ここでの真に受けるは正面からしっかりと受け止めるという意味です。
今日は1日中,国公立大の受験生は過去問演習。
過去問演習というと,赤本をどんどんやっていくイメージかと思います。
それを,塾の方で実際の試験に近い形に再現して,本番の予行演習的な時間に昇華させています。
赤本は実物のペーパーと厚みもページのめくり具合も違います。
自分でやっていくと,時間をちゃんと測らずに,テキトーにギブアップする例が多発します。
自分でやると,解答は赤本に書きこんだり,ノートに書いたりするでしょうが,本番は答案用紙に記入します。
自分でやると,自分の机だったり,いつもの勉強の雰囲気で緊張感もなくやりがち。
などなど,せっかくの機会を損していることが多くあります。
そこで,塾ではちゃんと赤本ならB4版に拡大して,実際の問題用紙と同じくらいのペーパーに加工して解かせます。
解答用紙も塾で自作して与えます。
机はいつも使っているのとちがって,実際の試験のように全員同じ方を向いて座らせます。
そして,ちゃんと時間を指定して,その時間内で勝負するのです。
自分の手元でちょこちょこ解いて本番で本当にできるんだかどうなんだかという状況で受験すると,いざ当日に勝手が違ってあらぬミスをしでかすかもしれません。
塾で何度か本番に近い形で過去問演習すると,少しマシになるのでは?
この演習,自分で赤本演習するのと,もっと本質的に異なる点があります。
自分で解いたものって,誰が採点するの?
たいてい,自分に都合のよい解釈をしてくれる自分自身大先生ですよね。
ところが,塾の演習は,提出して塾長に採点されるわけです。
この違いは同じ問題を解答するにしても,天と地ほど答案力の作成に差が出てくるんです。
そりゃそうでしょ。
自分にだけわかる文を書いて,それを正解にしてしまう人が本番までにどうやって答案力を上げていくのでしょうか。
本番でどう評価されるかを厳しく指摘される演習を繰り返すことで「採点者に見ていただく」という姿勢が培われ,評価されるものに進化していくのです。
今回「真に受けて」やって欲しいのはそこです。
「本番のつもりで書け」と言ってもなかなか練習気分が抜けません。
本当に試験なのだと正面から取り組んで書いた答案が,実際に通用するのかどうか。
それを磨いていくのが今からのラスト2週間です。
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