[2019年2月17日]
池江選手の白血病については,いろいろな人がメッセージを出しています。
一緒にやっていた競泳仲間が声かけるのはよいと思いますが,テレビの低俗なコメンテーターは何も言ってはいけないと思います。
政治家も特に何も言うべきではないのに,マスコミが逆に失言させて報道し,本来の池江選手へ向かうのと違う方向に利用しています。
一番ガッカリしているのはマスコミ各社。
オリンピックの視聴率が稼げる人だったのに,ガッカリだとどのテレビ局も思っているんですよ。
マスゴミが一番醜い心の持ち主ですね。
今,マスゴミたちがたくらんでいるのは,闘病に密着したドキュメンタリー番組を取材する権利を得ようということ。
病気になってしまったので,逆にそれを感動の番組にできるということで,必死に交渉してるはずです。
できれば独占密着がいいですね。
私など,白血病で友人を亡くしたことがあるので,軽々に頑張ってなどと言うことができません。
ちょうど高校卒業のタイミングで,今の池江さんと全く同じ時期でした。
テニス部の同学年の女の子でした。
我々部員には,貧血で入院と知らされていました。
男子部員代表として,副部長をやっていた私と部長とで病院に見舞いに行きました。
神戸の病院に行くと,彼女が入っていたのは無菌室。
ガラス越しに顔は見られるものの,声が聞こえません。
でも,来てくれたことを喜んでくれていました。
その笑顔が最後でした。
当時,骨髄バンクも何もなく,白血病イコール死ぬということでした。
帰宅して親に彼女の様子を伝えると,「それ白血病やね」と言われました。
母親は看護婦だったので,その病院で無菌室で貧血ということにしているのは白血病だと即座にわかったのです。
でも,他の部員や先生方,そしておそらく本人も白血病とわからずにいたと思います。
私だけがおそらくそうだと知って,黙って過ごしていました。
その時,「頑張れ」という言葉は浮かびませんでした。
頑張っても仕方のないところにいるように思えたのです。
そして,彼女は十分に頑張っていたと思います。
あまり,軽々に頑張れという言葉はかけられないとその時思っていました。
池江選手は,頑張って復帰する意思を表明しています。
近しい人は,それを応援してあげて欲しいです。
ですが,スポーツ選手として復活というところまでいかなくて,普通に生きていられる状態になることだけで十分だと思います。
復活まで期待するようなテレビの報道が無責任すぎて,すぐにチャンネルを変えてしまいます。
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