[2019年4月2日]
塾の生徒に限らず,やっているのに思ったように伸びない人は,おそらく次の2通りのどちらか。
その1.自分の位置とゴールの位置が間違っている。
たとえば,自分が50の実力があって,目標校に入るには60の力が必要だと思っている。
だから,勉強してプラス10の学力をつけたとしよう。
あれっ?届いてない?
実は,その本人の実力は30で,目標校に入るには70必要だったりするのがあるある。
自分の実力って,なかなかわからない。
模試の偏差値などあてにならないし,仮に信憑性があっても解釈が甘い。
特に,国語の成績など30→50→40→55→30みたいに上下する。
すると,その本人は調子の良い時の50の実力があると勘違いするのだ。
たぶん,上記の例だとその本人の実力は30でしょう。
たまたま当たった得点が多かった模試なのに,それを実力と思いたいんです。
さらに,目標校の実力も低く考えがち。
原因は,勉強してなかったA先輩が合格したという話を鵜呑みにするから。
それは,2番目の理由にもつながる。
その2.勉強を十分やっているつもりで,実は全く足りてない。
十分は「じゅうぶん」であってenoughの意味。
それが十分(じゅっぷん)では話にならないが,実際もそれに近い。
たとえば,Aさんは「あんまり勉強しなかったけど関学に入れたわ。」などと言っている。
それを聞いた後輩ボンクラ君は,「そうか,じゃあ関学はたいしたことないな。」と思ってしまう。
だって,ボンクラ君はけっこう勉強をたくさんしている「つもり」だから。
先日の日曜日など,1日6時間も勉強したし,普段も毎日英単語覚えてるからね。
ところが,合格したAさんは,休日なら1日10時間はやっていて,それでも「足りない」と思っていたわけ。
平日も好きなゲームも我慢して3時間は演習していた。
ボンクラくんが毎日やっている英単語など,2年生のうちに覚えていましたよ。
できの悪い生徒ほど,自分の勉強量が「十分だ」と思い,できの良い生徒ほど「足りてない」と考える。
Aさんに勉強たくさんしたか聞くと,いつも「あまりやってない」と答えるので,アホな子たちは「あいつ地頭がいいからな」などとホザくことになる。
そういうわけで,今年度も,4月1日から意識の高い人とそうでない人の差は広がる一方で,このあるあるは新元号になっても変わりようがないのである。
春期講習に来たからたくさんやったと思ってしまうあるある?
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