[2019年4月13日]
先日も書きましたが,高校生が進路を選択するとき,非常に視野が狭くなりがちです。
そのような内容を,ちょうど今春に神戸大学に合格した塾生のお母様が塾の感想に書いておられるのでご紹介しておきます。
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★当塾の良かった点
・本人の学習レベルにあった参考書・問題集を見極めていただき、演習での学習が中心である点。
(娘のタイプだと予備校を利用した場合、授業中心になりがちで予習復習や演習の時間を確保しにくい)
・朝早くから空いており、規則正しい生活が送れる点。(夜が遅くならないことも良かった)
・少人数であり、塾長が個々の状況をしっかり把握されておられる点。
・教育学部志望の娘の視野が広がった点。
(学力が上がることで志望校の幅が広がり、選択肢が増えたことで、本人の関心が広がった)
・苦手な化学について、ただの丸覚えではなく、根拠がわかるようになり、興味を持つようになった点。
そのことで学部の選択肢が広がった。
・毎週面談がある点
・費用が非常に安かった点。
★全般的なご感想
現役の時から私は先生のブログの愛読者で、教育学部志望の娘の視野が広がるといいなぁと思っていたところ、御縁がありました。
一般的に浪人生は、現役時に残念だった大学に合格すれば成功とも言われますが、娘の場合は、当時は京都教育大学が第一志望であり、神戸大学を受験するとは夢にも思いませんでした。
尾崎塾にお世話になったからこそ、娘の潜在能力を最大限に引き出していただき、合格に導いていただいたのだと思っています。本当にありがとうございました。
先生と同じ神戸大学理学部に合格出来たのも御縁からだと思っています。(さっそく、学部同窓会に入会しました)
この一年で娘は勉強としっかり向き合い、精神的な成長が著しいように感じました。後半は周りへの感謝の言葉もよく口にしていました。
尾崎塾は娘にぴったりの塾でした。
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お母様が書いておられるように,学校の先生になりたい→教育大学となりがちです。
ところが,私もそうですし梅垣も学校の教員をやっていましたが,教育学部出身ではありません。
梅垣など,こないだ話題になっていたような宇宙の彼方にある意味不明の天体の研究室にいたそうです。
理科の教員になるのに,教育大で何をするかというと,理科を教える勉強をするのでしょう。
ただ,教育大の理科って,たとえば最先端のサイエンスから見ると江戸時代にもどったようなレベルの内容だったりします。
ちゃんと最先端の理科に通じている者が教員になり,サイエンスの本質をこどもたちに伝えて欲しいのですが,教育大出身の理科の先生にその力量がありません。
これは,どの科目にも言えることです。
そういう話をこの浪人生にしたところ,理科の学力が上がってきたこともあって理学部への進学となりました。
もちろん教員免許も取れますから教員への道も確保され,もし教員になった時にちゃんとしたサイエンスを教えられる人材として世の中の役に立ってくれると思います。
一方,教員にならなくても,研究者として活躍する可能性も出てきます。
将来への可能性が,教育大へ進学する場合の何倍も広がるわけです。
逆に,教員志望で教育学部に行った生徒もいます。
これはこれでウチの塾でそのような話を散々したにもかかわらず,それでもあえて教育大へ進学しました。
文系だったので,まあ,それもよいと思います。
小論文の個人レッスンで,教育大では到底学べない内容をたくさん伝授しました。
教育大や学校という現場の何が問題なのかをよく理解して行くわけですし,そのへんの教育大出の教員とは一味違った先生になってくれるものと期待しています。
たとえば,医者になりたい→医学部 とか,弁護士になりたい→法学部 というのはありだと思います。
ところが,教員→教育学部 とか,英語を生かしたい→外国語学部,コンピュータを駆使したい→情報学部というのは全くナンセンスなのです。
先日は旅行関係の仕事→観光学部 みたいな志望を言う生徒がいました。
世の中のことが見えていないと,良い仕事ができるはずありません。
短絡的な志望をする生徒は,世の中を正しく見る気がないのでしょうか。
自分でもっと調べて,自分の頭で考えて進路を決めてください。
ウチの塾はそういう生徒を心から応援します。
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