[2010年6月29日]
日本人は時間を守る。
本当だろうか?
私は時間を守らない日本人をたくさん知っている。
塾に遅れて来る者がいる。
どうして遅れるのか?
塾とかそういうレッスンで開始時間が決まっているような時は遅刻してはいけないのだ。
塾生はレッスンを受ける時間を買っているのだ。こちらは時間を売っているのだ。時間に遅れるということは,その契約が成立しなくなる。
「社会に出て,時間にルーズだと信用されないので,きちんと時間を守りましょう。」などという人がいる。社会人だから,信用されないと困るからが理由なのか?だったら,社会人でない生徒はまだ時間を守らなくても大丈夫?
時間は貴重だ。時間はお金では買えないという人もいる。
うそだ。
少なくとも,うちの塾は勉強する時間を売っている。
こちらはその時間の質をよりよくする努力をしている。
時間が商品だから,その質をよくするのはあたりまえ。
世の中のアルバイトも時間給が多い。
あなたの時間を私の職場に売って下さい,というのが求人。
時間を割いた礼金がアルバイト料だ。
銀行の利子はまったく時間の売買だ。
1か月の支払いの猶予時間を,銀行から借りることで購入できる。
ただし,時間を購入したから利子を払う。
だいたい利子は時間に比例することから,これは確かだ。
時は金なり。
大切に。
昔,日本人は水が無料だと思っていた。
湯水のように使うという感覚。
それが,スーパーでペットボトルの水を購入するようになった。
現在,日本人は時間が無料だと勘違いしている。
時間は有料だと気づくのはいつだろう。
遅刻は周囲の者の時間を一方的に無にする行為だ。
お金で買えるものを無にするのだ。
他人の時間を無にするのは,他人の物を取ったり壊したりするのと同じ行為だ。
窃盗行為といってもいい。
言いすぎではないだろう。
入試にも時間はつきものだ。
試験そのものに制限時間がある。
あと10分あればできたのに・・・・
入試まであと何日,というカウントダウンも時間との戦い。
1日どんなにがんばっても24時間しかない。
間に合わなければ志望校を下げるか,また来年ということ。
時間に敏感になろう。
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