[2019年4月28日]
茨木高校は,ウチの塾の近くでは誰もが行きたいと思ういわゆるトップ校です。
大阪では文理科という高学力生徒を集める学校が10校あって,その中の1つです。
川端康成の出身校でもあります。
その茨木高校の生徒(略して茨高生)は,さぞすばらしい生徒さんたちかと思うかもしれません。
ところが,塾をやってみると,とんでもないことに気づきました。
茨高生が一番行儀の悪い生徒だったりするのです。
原因を考えてみると,たしかにそうなりがちだと。
つまり,茨高生の多くは馬の塾出身。
馬の塾は中学生の上位生を集めて競争させます。
その競争にある意味勝ったのが茨高生。
その塾は,合格するのは誰でもよく,数をかせげばそれでよいのです。
生徒や保護者も同じで,塾はどうでもよく,自分ところが合格すればそれでいいのです。
塾の選び方からしてそうなのです。
文理科合格のほとんどが馬の塾です。
だから,そこに所属するのが合格を得る最良の道と思っています。
頭が悪いので確率の計算ができないのでしょう。
合格者の多くが馬の塾出身=馬の塾に所属すれば合格する確率が高い
と思ってしまう,超低レベルの考え方で入塾します。
そして,その中で合格する生徒とそうでない生徒に分かれます。
茨高生はその合格した生徒たちです。
自分たちの選択は間違っていなかったと親子ともに確信します。
塾に所属して言われたことをやっていたら合格するという経験をしています。
大学入試もそんなもんだろうと思っています。
だから,駿台や河合塾などの大手に所属して,大学合格もゲットしようと思うわけです。
もちろん,それでも合格する人とそうでない人に分かれます。
結果,茨高から阪大に合格した先輩の多くが大手所属です。
大手塾,大手予備校も,誰が合格したかはどうでもよく,何名が難関大に合格するかしか興味がありません。
生徒や保護者も合格したらそれでよし。
大手に所属するなんとなくの安心感(確率が高いと信じている)だけが必要だったので,合格しても感謝の気持ちは薄いのです。
さて,そんな人が多い茨高生がウチのような小さな塾を選んで来てくれたりします。
ウチの塾は,大手と逆のことをしていますので,フィットしないのが当然かもしれません。
ご存知の方もおられるかもしれませんが,以前に茨木高校の近くに教室を出したことがあります。
もちろん,茨高生に利用してもらうためです。
ところが,ウチの塾のテイストは大手とは真逆なためか,ほとんど無視されました。
ウチの塾の良さがわからないほどに目が曇っていたのです。
当時,それでも数名の茨高生がウチの塾を選んで来てくれていました。
せっかく茨木高校の近くに教室を作ったものの,生徒があまりに来ないので,やむなくすぐに廃業しました。
そして,富田の方にまた来てもらうことに。
当時,そんな経緯もあって,茨高生には料金を少し安くした「特別扱い」をしたことがあります。
ただ,特別扱いというのは「茨高生なら他の生徒よりも模範的に過ごしてくれるだろう」という期待も込めての話です。
それなのにその子たちの対応はこちらの期待を大きく裏切ることに。
まず,欠席が非常に多い。
そうなると,授業料を少し安くしているからカンタンに休む気なのかと疑いたくなります。
授業中にちょっとウトウト居眠りしてしまうことも頻繁にあります。
授業料が安いですからね。
ある茨高生が進路の相談に来て,ある程度時間を割いていろいろ話をしたことがあります。
その次の日,その茨高生が授業で居眠りしてしまいました。
クビにしました。
別の茨高生ですが,国公立大の看護志望でした。
看護だと小論文や面接もあるので,対策用に本を読ませ,その内容についての個別指導を繰り返しました。
センター試験の科目についても細かく指導し,センター後の個別の指導も念入りに行いました。
この生徒,ウチの塾の指導がなったら絶対にと言ってよいほど合格していないと思いますが,希望の大学に合格したのです。
合格発表の日,時刻になっても連絡がありません。
だいたい,そういう場合,合格したら真っ先に連絡をくれることが多いです。
合格発表から3時間以上経って,電話してきました。
「〇〇ですけど,合格しました。ありがとうございました。」
普通は,あらためて塾にお礼を言いにきます。
ウチの塾の自慢は,希望の大学に合格できなくてもほとんど全員が挨拶に来てくれます。
その茨高生はその電話をしたっきり,一度も塾に顔をださずじまいです。
心のせまい私は,その生徒が看護の国家試験に合格しないことを祈っています。
もう一人,やる気のない態度で過ごした結果合格しなかった生徒の保護者が,思い切り悪態ついた話は以前書きました。
合格しなかったうらみつらみをさんざん書いてよこしてくれました。
他の塾に行けばよかったとかおっしゃってました。
そんな失礼な親御さんも多いのかなーと思っています。
にほんブログ村
にほんブログ村