[2019年5月5日]
テニスをしてると,いろんな人と話したりして,
「塾やってます」
とか言うと(言わないけど,他の人が言っちゃうんです),
「いいですね。老後に雇ってくれませんか?」
みたいなこと言う人がいます。
昔取った杵柄で,数学が得意だったとか,英語なら少し教えられるとかいう人が世の中にたくさんいるんですね。
こちらも大人ですから,
「ぜひ来てくださいよ」
などと言うわけですが,現実は甘くないのです。
よく言われるのは,自分が問題を解けるのと,生徒に教えるのは別だという話。
名プレーヤー必ずしも名監督(コーチ)にならずと言います。
逆に,選手としてたいしたことなくても,優勝に導く監督がたくさんいます。
とはいえ,ある程度の実力は必要で,自分で解けない問題は教えられません。
問題を解く(解けたことがある)能力は講師の必要条件ではあります。
いや,そうでもない塾がたくさんあるのは知っていますが,それは置いといて,数学や英語ができる人が塾で教えるのが可能だというイメージはありますね。
ですが,ウチの塾って,そんな感じの塾じゃないですから,一般論が全くあてはまりません。
そのへんの多くの塾なら務まっても,ウチの塾では全く役に立たないということになりかねません。
年金に不安があるので,塾でちょっと稼いでみようなどという甘い発想では全く無理なのです。
心配しているのは,学校の先生になろうという若者に,考えの甘い人が多いことです。
数学が得意なので数学の先生になる。
理科が好きなので理科の先生になる。
英語ができるので英語の先生になる。
まあ,好きにすればいいですが,ちゃんと教科指導以外の仕事をやってくださいね。
最近よく目にするのが,部活は教員本来の仕事じゃないのでやりませんという若手教員。
部活で休日がつぶれるなんてありえない?
そんな発想どこからくるんでしょう。
生徒との接点が授業だけでいいの?
それなら本当に塾講師をやるのをおススメします。
学校の仕事って,教科指導の占める割合は非常に少ないんですよ。
3割くらいが教科指導。
あとの7割は生活指導,進路指導,道徳教育に加えて部活指導も大切な仕事でしょう。
その3割の部分だけで給料をもらおうなんて虫のいい話はありません。
どこでどう間違ってしまったんでしょうね。
一方のウチの塾は,塾ですが,教科指導だけをやっているのではないのです。
むしろ,学校でちゃんと行われなくなってきた他の部分が大きいと思っていただけるとよろしいかと。
黙って勉強する とか。
遅刻はダメ とか。
近所迷惑はクビ とか。
さらに,ウチの塾では「塾に来たら必ず合格するなんていう甘い話はない」というあたりまえのことを教えています。
確認ですが,何のために勉強するかわかっていますか?
「明るい未来」のために勉強するんですよ!
「合格」のために勉強するなどと思っている人は業界の餌食になります。
でも,これをやれば合格するなどと言って高額のシステムや教材を売りつける塾に行ってもそれで大損して「世の中甘くない」という勉強になりますよね。
やはり塾の方が学校よりはるかに多くのことを学べるようです。(←違う!)
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