[2019年5月8日]
イチローの引退会見からだいぶ時間が経ってしまいました。
忘れないうちに,その中で印象に残ったところを・・・
「生き様というのは僕にはよくわからないんですけど。まあ、生き方というふうに考えれば、人より頑張ることなんてとてもできないんですよね。あくまでも、秤(はかり)は自分の中にある。自分なりに秤を使いながら自分の限界を見ながらちょっと越えるというのを繰り返していく。そうするといつの日かこんな自分になっていくんだっていう状態になって。だから少しずつの積み重ねでしか自分を超えていけないと思うんですね。一気に高みにいこうとすると、今の自分の状態とギャップがありすぎて、それは続けられないと僕は考えている。地道に進むしかない。進むだけではなくて後退もしながら、ある時には後退しかしない時期もあると思うので、でも自分がやると決めたことを信じてやっていく。でもそれは正解とは限らないんですよね。間違ったことを続けてしまっていることもあると思う。でもそうやって遠回りすることでしか本当の自分に出会えない、そんな気がしているので。自分なりに重ねてきたことを、今日のゲーム後、ファンの方に、気持ちですよね。それを見たときに、ひょっとしたらそんなところを見ていただいたのかなというふうに。それはうれしかったです。」
まず,驚いたのは,イチローといえば,世界のどの人よりも頑張っているイメージなのに,本人は「人より頑張るなんてとてもできない」と言ったこと。
いやいや,あんたより頑張るなんて,それこそ誰にもできないよと思った人も多かったのでは?
ですが,よく考えると,さすがイチローの言葉は正しいようにも思えてきます。
つまり,他の人の頑張り具合は他人にはわからないというのは本質をついているわけです。
全くレベルの低い話ですが,私などは小学校の時から長距離走が大の苦手でした。
だいたい学年でケツから2〜3番目でした。
その時からずっと思っています。
一番しんどかったのは俺かも?
ホントにしんどくて,死にそうでも頑張って走っていたのです。
なのに,もう少し速い人から見るとゆっくり走って楽そうに見えたかもしれません。
勉強も同じです。
一読してすぐに理解できる人よりも,苦労しても理解できない人の方が頑張っているわけです。
ただ,頑張った度合いが点数に反映するわけでもないので,試験とかで人の頑張りの度合いは評価できないということ。
それがちゃんとわかって受験勉強に取り組んで欲しいです。
いや,頑張るなと言ってるわけでも,頑張っても意味がないと言ってるのでもないですよ。
頑張りと点数は比例しないと言っているのです。
相手にするのは,自分の中にある尺度で,コツコツと地道に進むしかないのです。
そんなイメージで頑張ってみてください。
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