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尾崎塾
富田教室

[2019年5月13日]

甘い考え

高3になって,受験がちらついて,一方で自分の学力のなさに気が付く今日この頃。

そんなとき,多くの生徒がこんな話を聞いてしまいます。

「A先輩は関大に指定校推薦で合格したよ」

「AO入試というのでB先輩は立命館大に合格したよ」

そういう,指定校推薦やAO入試だと,学力試験がなく合格することができるのです。

じゃあ,学力のない自分もそれで合格したいなー


実際は,そんなカンタンにいくはずがないので,甘く考えないようにしてください。

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指定校推薦は,各高校で選考されるのですが,最も重要な要素が学校の成績の評定平均値です。

全科目の評定の,3年間の平均値ですから,どの科目も高1からしっかりと良い成績でないと選考されないのです。

応募基準がたとえば3.8とかでも,たいていは4.2とか4.5とかのハイレベルな人が選ばれるので,4.0あるかないかの人は選ばれる可能性は高くないと思っておきましょう。

まあ,大学によって人気や不人気があるので,一概には言えませんが関関同立レベルだと評定4.2以上は欲しい。

一方,AO入試というわけのわからない入試もあります。

これは,特に秀でた何かを持っていることが重要です。

具体的には,昔,広末涼子が早稲田大学に合格しましたが,あれはAO入試です。

それほど有名人でないにしても,たとえば全国大会に出場した部活のキャプテンをやっていましたというような生徒や,数学オリンピックに出たというようなキャリアがあっても合格しそうです。

私の教え子で珍しいのは,手品が得意で,それをプレゼンして合格した奴もいます。
でも,ほんとうにそいつはプロ級の腕前だったのです。

そんな何か特別なことがあるのが最低条件です。

特に何も秀でた特技的なものもなく,高1や高2の評定が3.5程度の人は,指定校推薦やAOを夢見ても全く無駄です。

潔く勉強して,学力で大学に認めてもらうのが最もカンタンなことだと気づいてください。


ほんとうに,指定校推薦やAO入試は選考基準,レベルが年度によって大きく変わります。

あてにしてはいけません。

例年なら合格しただろうけど・・・

となってから,あわてて学力試験に向けて勉強を始めても,全く間に合いません。

そういう試験を受けてもいいですが,全くあてにせず,一般入試で合格できる学力をつけることを,ひたすら考えて今から取り組むべきなのです。

そこんとこ,よろしくお願いします。



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