[2019年5月16日]
かく言う私は数学が苦手でした。
苦手というのは,意識の上でのことであって,できるできないとは別の話。
実際,入試である程度点数を取ったから大学に合格できたわけで,力がなかったわけではないのです。
今でこそ塾で生徒に教えているからわかるのですが,実際はそんなに数学ができないわけではなかったのです。
ところが,クラスにはもっとできる人がたくさんいるわけです。
そして,大学に入っても数学ができる人ばかりです。
大学を卒業するまで,ずっと自分は数学ができないのだと思っていました。
塾をやりはじめて気づきました。
自分には数学で最も重要な力が備わっていたということにです。
その力とは?
そう,「計算力」です。
もっと正確にいうと,試験で正解できる計算力です。
そろばんができて,あっというまに正確に計算する力ではないですよ。
入試で正解する力が大切なのです。
どういうことか。
端的に言うと,自分でミスに気付く力です。
人間には計算ミスがあるのです。
そのミスに自分で気づいて修正する力が入試では重要です。
そういう能力は他の科目もそうですが,とても大切。
普段から,めんどうでも計算練習をたくさんやる。
そして,ミスに自分で気づく訓練をするのです。
すると,式さえ立てられたら勝ったも同然です。
では,どうやったら自分のミスに気付けるのでしょうか。
それは,自分とは別に,冷静に客観的に自分を見つめる第二の自分を持つこと。
それがなかなか難しい。
今計算した自分とは別の自分を,自分の中に持っておかないといけないのです。
二重人格?
そんなことを器用にできれば,どの科目もケアレスミスが減って,入試に強くなります。
ぜひ,そういう自分をつくるように心がけてみてください。
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